フライ

LION ライオン 25年目のただいまのフライのレビュー・感想・評価

4.6
名作だと思い体調万全で観て想像以上だった時、心の芯から楽しめたのと同時に、この作品の強いメッセージに心が痛んだ。
一番印象に残っているのはサルーが施設に入ってオーストラリア行きが決まった時、一緒に居た女の子の顔。切なすぎて涙が出そうだった。ある意味サルーは数少ない恵まれたストリートチルドレンであり、殆どが地獄の様な所で生きているのが現実。それもオーストラリア人夫妻の様な人が居て初めて奇跡の幸せがつかめる。グーグルアースによる奇跡の展開も良かったがそれ以上に人間愛の部分で感動したし、子供の達の危機を知り心が痛んだ。
サルーが母親、妹と再会出来、またこの映画を作製へと導いたのも亡くなったお兄さんの意思の様に思えるし、思いたい。
この映画を観て自分が受けてきた道徳心が正直疑問でしか無くなってしまった。
フライ

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