りんごチャン

最愛の子のりんごチャンのレビュー・感想・評価

最愛の子(2014年製作の映画)
4.0
確か中国の作品は初めて。

子どもの人身売買という実話がベース。中国は今や世界的な経済大国になり一見豊かなように見えますがモラル等まだまだ国全体が追いついていないというか...。落し物を拾うが如く子どもを自分たちのものにする。取り返されそうになると感情もろ出しでしがみ付く。法とかあったもんじゃない。弁護士がバスの中で誘拐犯の女に“この国にはそういう意識が足りない”と言った言葉にこの作品の伝えたいことが凝縮されているように感じた。

最後のドキュメンタリー映像が胸を突いていつまでも余韻を残す素晴らしい作品。