Nana

ジーザス・クライスト・スーパースターのNanaのレビュー・感想・評価

3.4
聖書の話をロックミュージカルにした異色作。舞台を映画化するに当たり、砂漠にやってきた劇団の劇中劇と言う形をとっている。

十字架を積んだバスが砂漠に止まると、役者達が降りてきて芝居を始めた。
舞台はキリストが亡くなる数日前。民衆に影響を及ぼすイエスに脅威を抱く司祭たち。
心配するユダをよそに、悩みながらも神との対話を続けるイエス。
そして最後の晩餐の日がやってくる…

キリスト教の国でこういうミュージカルを作ると言うのがとても70年代ぽい。
ユダがアフリカ系、マリアがアジア系と言うのも、当時は革新的だったのでは?

肝心の歌が高音でシャウトするヘビメタ系で、ちょっと苦手なかんじでした。
マリアの女優さん、めちゃくちゃ歌上手い。

砂漠で撮ったのは舞台にない臨場感があったけど、役者さんが日焼けして痛そう(;´Д`)

ストーリーはシチュエーションだけ借りてキャラで遊んでいて、ユダがいいやつでジーザスがヘタレ。愛されキャラのスーパースターで、気まぐれな民衆に利用されただけという解釈で、これは宗教を信じている人にはエグいだろうな。さすが70年代、ロックな時代。
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