ひろぽん

ザ・アウトローのひろぽんのレビュー・感想・評価

ザ・アウトロー(2018年製作の映画)
3.6
48分に1回、銀行強盗が発生すると言われている世界屈指の犯罪都市・ロサンゼルス。多発する銀行強盗に立ち向かう LAのワイルド刑事たちを率いるニックは、伝説の強盗メリーメン一味が企てる3000万ドル強盗の巨大銀行強盗計画情報にたどり着く。綿密な計画を練りこむメリーメン一味と、その動向を次第に追いつめるニックたちのアウトローたちの戦いを描いた物語。


泥臭さが滲み出てる乱暴者でガサツなハードボイルド・ニックと、銀行強盗集団のクールな切れ者メリーメンの温度差の違うアウトローな2人のリーダーの対比と雰囲気は味があって好きだな。

刑事と銀行強盗たちの追う側と追われる側の緊張感を丁寧に描いているからハラハラしながら観ることができた。

ありきたりな銃撃戦よりも、大量の札束をかっさらっていく方がメインなのが好印象。

ラストのどんでん返しは意外性があり上手くミスリードされたが、パッとしなかった。悪くはないが、ストーリーの過程に散りばめられている伏線とオチのインパクトが合っていないように感じた。

ニックの離婚騒動も本筋のストーリーに直結しているわけではなかったので必要性を感じない。仕事に命を掛けていることを感じさせたかったんだろうな。

作品自体分かりにくい部分もあるが、作品全体の刑事と銀行強盗側の無骨な雰囲気は好きだった。

気軽に観るには面白くて良い作品。
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