試写会にハズレたので絶対、初日に鑑賞したかった。
OPの赤と青が差し込まれるビジュアルに、やっぱりドランだよねと期待が高まる。軽くノットアウトだ。
ビジュアル的に『夏時間の庭』を彷彿させるシーンがあり、どちらも"死"をモチーフに、そして家族との関わり、愛をテーマにしている。
家族って、愛ってなんだろうね。なんとも観念的である。わからない。『愛なんていらねえよ、夏』って叫びたくなる。
哀しいぐらい不器用な家族。
なんでこーなるの?って欽ちゃんなら叫ぶだろう。
和気藹々、仲良く食卓を囲む仲良し家族なんているの?
逃げ出したくなる。
逃げ出したし。
本当は愛しているのに、いつも傷つけあってしまう。
わたしは愛してないけど。
憎しみと愛とは表裏一体。
兄が、高圧的で、暴力的なのは防御だろう。結局、弱いのだ。
わたしは、こういう家族を知っている。もう一生、なおらない。死ぬまで。死んでから気づくのだろう。
わたしの家族だ。
一般受けする作品ぢゃないのに、初日ということもあり、劇場は激混みでした。