ばーどイヌサンローラン

たかが世界の終わりのばーどイヌサンローランのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.0
試写会にハズレたので絶対、初日に鑑賞したかった。

OPの赤と青が差し込まれるビジュアルに、やっぱりドランだよねと期待が高まる。軽くノットアウトだ。

ビジュアル的に『夏時間の庭』を彷彿させるシーンがあり、どちらも"死"をモチーフに、そして家族との関わり、愛をテーマにしている。

家族って、愛ってなんだろうね。なんとも観念的である。わからない。『愛なんていらねえよ、夏』って叫びたくなる。

哀しいぐらい不器用な家族。

なんでこーなるの?って欽ちゃんなら叫ぶだろう。

和気藹々、仲良く食卓を囲む仲良し家族なんているの?

逃げ出したくなる。

逃げ出したし。

本当は愛しているのに、いつも傷つけあってしまう。

わたしは愛してないけど。

憎しみと愛とは表裏一体。

兄が、高圧的で、暴力的なのは防御だろう。結局、弱いのだ。

わたしは、こういう家族を知っている。もう一生、なおらない。死ぬまで。死んでから気づくのだろう。

わたしの家族だ。



一般受けする作品ぢゃないのに、初日ということもあり、劇場は激混みでした。