ももさく

500ページの夢の束のももさくのレビュー・感想・評価

500ページの夢の束(2017年製作の映画)
2.6
グループホームで規則正しく暮らすウェンディ。スタートレックの脚本コンテストに応募しようとしたが、間に合わないと判断、500ページの脚本をハリウッドに届ける為、犬のピートとともに旅に出る。

ウェンディ(ダコタ・ファニング)スタートレック が大好きな自閉症の21歳の女の子。訳あって姉と別々に暮らしている。

スコッティ(トニ・コレット)グループホームで皆を世話している女性。サムと言う息子がいる。

オードリー(アリス・イヴ)ウェンディの姉。夫と子供がいる。

他登場人物→シナボン販売員、バスの運転手、チケット売り場の女性、子持ちの女性と彼氏、売店の男、老女、医者、警察他。

自閉症→ コミュニケーション能力に障害、目線が合わない、仲間が作れない、言葉の発達の遅れ、こだわりが強い、繰り返し行動、特定の者に対する高い記憶力、感覚過敏など。

かんしゃく→ヒステリック、ちょっとした事でも感情を抑えられず奇声を発したりする事。

スタートレック →SFドラマシリーズ、映画やアニメもある作品。

     「生存者はスポックと私だけ」

ダコタ・ファニングは子役の時、特に好きでした。こんなに大きくなってからの作品を見るのは初かもしれない。妹のエル・ファニングは逆に子役時代をあまり見た事ない。

スタートレック は映画しか見た事ないし、内容も忘れちゃったけど、それでも問題なく見れる作品でした。

自閉症の症状の度合いが人それぞれだろうけど、この役のウェンディは、そこまで酷く見えなかった。むしろ、私なんかよりもずっと充実した日常を過ごしているように見えてしまった。

でも、その目的を達成するまでの行動力が自閉症とは思えないくらい前向きでヘコタレない!。それを届けたい想いの強さが活力となるもんなのかな。

腕を前で組み笛を吹く、iPod、事故、脱走、ピートの服、手紙、ピアノも印象的。

しっかり自立した人からしたら、そんなもん届けるだけじゃーんって思うかもしれないけど、たったそれだけの中に沢山の苦難や学びがあるように見えた。

犬のピートがいい演技をする!。この映画に、かなり必要な存在でしたね。

好きなシーンは警察の人がスタートレック シリーズに登場する架空の宇宙人、クリンゴン人が使用する架空の言語をクリンゴン語使う所ですねぇ。嫌いなシーンは郵便係の人の対応でしたね。話しくらい聞けよ!と思ったと同時にスッキリはしたけど。

後、イケメン君のサムとお母さんのスコッティの会話も好きでしたね、スターウォーズと間違えちゃう所!。そのサムの返しとかも。知識ある人からしたらそりゃそーだ。

知的障害とか自閉症にも色々あるけど目線を合わせないとか、所々、ん?と思う所もあったけど、「レインマン」のダスティン・ホフマンの役柄や「アイ・アム・サム 」のショーン・ペンと比較したら普通の女の子に見えたけど、それでも重症者じゃない度合いの演技は難しかったと思う。子役の時も素晴らしかったけど大人になったダコタ・ファニングもまたいいですねぇ。