Jestem、、ポーランド語で「私」
孤児院を抜け出し母の元へ戻るも打ちのめされ一人廃船で日々を凌ぐクンデル。誰からも必要とされない絶望感が暗くて寒い映像からありありと伝わってくる。「私」を認めてもらえないほど辛いことはない。
主人公クンデル少年の演技と思えない圧倒的な演技にノックアウト。廃船、汚れた爪、孤独が似合い過ぎる。
廃船近くに住む美人の姉に劣等感を持つ少女もいい味出してる。酒臭い少女役は彼女以外演じられないのでは。監督はよくこんな子を探してきたものだ。
クンデルの「誰も愛してくれない」に対する返事に安堵した。気持ちがどんどん重くなる音楽も良いマイナスの効果。