僕がいない場所の作品情報・感想・評価

「僕がいない場所」に投稿された感想・評価

プハラ

プハラの感想・評価

4.2
切ない…とても切ない…
なのに胸に迫る美しさのこれはなんと表現したらいいんだろ…


親の存在って、なんだかんだ言っても大きいし、ある種の呪いみたいに抗えないものなんだよな…それがたとえどんな親であったとしても。

過酷すぎる環境の中にあって荒むことなく母を愛し「嫌われちゃったかな」って泣く少年が、それでも生きてくれてよかった。
心の底から そう思うよ…

音楽好きだなと思ったら、安定のマイケル・ナイマンだった。
そして秀逸すぎるタイトル。
矢口

矢口の感想・評価

4.0
国立孤児院に預けられているクンデル(ピョトル・ヤギェルスキ)は孤児院を抜け出し、実の母親の元へ。しかし、家で彼を待っていたのは男たちとの乱れた関係を続ける母の姿だった。そんな中、クンデルは裕福な家の子どもでありながらも、親に愛されない寂しさや美しい姉への劣等感を抱える少女クレツズカ(アグニェシカ・ナゴジツカ)と出会う。
ポーランドの小さな町を舞台に、母親の愛に恵まれず、孤独に生きる少年と、彼と心を通わせ合うようになる少女の姿を描く衝撃の問題作。
(yahoo!映画より)
木漏れ日の家でが密かに知られるポーランドの女性監督の作った、大人は判ってくれないやオリバー・ツイスト的な題材の映画

孤独な子供たちを描いただけあって子供が魅力的に描写されていたし、ストーブのシーンとか静謐で情緒溢れるシーンも多々あってそこは良かったのだけど、手持ちカメラを使っての無駄に躍動感のあるシーンも多く、撮り方が粗すぎて前述の良い点とマッチしておらず、しかもそんな撮り方で終わるものだから残念でならなかった

木漏れ日の家では結構雰囲気も映像も良かったから、この監督は多少なりともアクションのあるような映画は撮らない方が良いと思う
Mii

Miiの感想・評価

4.5
この映画が描いたことは、毎日のように世界のどこかで起きていると言っても、過言ではない。なぜ子どもは親を選ぶ権利はないのだと前々から思っていた。
誰にも名前を呼ばれないボクの気強さと根性に圧倒される。いくらどんなに貧乏でも。
切なくてても、暖かみがある。もっともピュアな感情に泣きながら癒されて。
見終わった後に、うっとうしくなったか癒されたかわからないくらい。

何回でも観れる傑作。
演技は年齢に関係ないことに改めて認識。
コロピ

コロピの感想・評価

4.0
子ども可哀想ばかりなら途中でやめようと決めての鑑賞。子どもが可哀想なの好きじゃなーーいっ。
周りの大人の方が子供っぽいし男の子になにか起こる度に可哀想でヒリヒリしちゃうんだけどその後にみせる男の子の自活ぶりに男らしい目に表情に、姿は子供だったりオトナに見えたり、最後までこの男の子の成長に自立に期待して観続けられいいラストだったなーと思いました。
tomikooo

tomikoooの感想・評価

5.0
誰しも“居場所”を求めている。

求めても、求めても、突き放される現実ーーー
それでもまっすぐな眼差しが哀しくも美しい。

くすんだ色彩と音楽も素晴らしく、苦しさを助長する。
emily

emilyの感想・評価

4.1
孤児院に預けられてるクンデルだが、ある日母に会うために脱げ出すが、そこで目にするのは新しい男と幸せに暮らしてる母の姿だった。母親に拒否され行き場をなくしたクンデルは、裕福だが同じように寂しい思いをしている美しいし少女と、劣等感の塊のその妹に出会う。

子供すぎる母親に愛も与えられず孤児院に預けられたクンデル。抜け出し森を抜け帰ったところで、そこには居場所はなく、子供たちからはいじめの対象になる。彼には帰る場所はない。すべて失った。しかしそんな彼だからこそ美しいものに出会えるのだ。

オレンジの夕日が沈み青白い夜が顔だしてくる。この移り変わりがスローで溶け入るように美しく、そこに映り込む少年の配置も抜群だ。静まり返った夜の中、煌びやかなピアノの調べが、包み込むように優しく寄り添い、夜は味方してくれる。なんとか知恵を絞り食べるもの寝るところを探し、生きることを始める。やがて劣等感の妹が彼に近づき、食べ物を届けるようになり、彼女は拒否されてもかれの元に通い続ける。少年は円い窓からきらきら光る美しい彼女の姉に恋をしているのだ。その目の先にはいつも姉がいる。三人の絶妙な距離感、努力なく誰にでも愛されてしまう姉ではなく妹とどんどん仲良くなるクンデル、姉のプライドはズタズタになり、反撃に出るのだ。献身的な愛、その気持ちは彼の心を動かす。

どんなに強ぶっても最後に求めるのは母親だ。どんなに男に溺れて愛を注いでくれない親であっても、無情にも子供は親を愛し求める。そこに母親からの一撃である。

全ての希望が取り除かれ、浮き上がる本当に自分を思ってくれる存在。それを理解するにはまだ幼すぎる、それでも見上げた空に自由に羽ばたく鳥のように彼女と居れば自由に飛べるかもしれない。一筋の希望も無残に砕け散る。居場所なんてどこにもない。それを痛切に思い知った時、やっと自分自身の中に居場所を見つけるのだ。

僕が僕らしくいること。失ったとこから強さが備わり、たくましく大人に成長していくのだろう。
vinotinto

vinotintoの感想・評価

3.7
母親に愛されたい孤児院の少年と、美人の姉に劣等感を抱く裕福な家庭の妹。二人のやり取りが切ない。色調を抑えめの映像が作品とポーランドらしさをより引き立たせています。
442234

442234の感想・評価

3.9
空気感でユーリー・ノルシュテイン作品。主人公の少年で「大人はわかってくれない」。音楽の入り方で小津安二郎作品を思いながら鑑賞。

とてもよかった。
森本

森本の感想・評価

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2005年製作のポーランドの映画。
日本では2007年公開。

深夜、眠れずにつけたテレビでたまたまやっていた映画
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