僕がいない場所の作品情報・感想・評価

「僕がいない場所」に投稿された感想・評価

mi

miの感想・評価

3.1
孤児院に馴染めず、母の住む町へと脱走する少年。
優しかった母の記憶を想い、家に帰るが
母の愛は知らぬ男へと向かっていた…。
行き場のない少年は、町の船場に住み着く。
そこで隣家に住む少女と出会う。

愛を求める二人は、やがて友情から淡い恋心へと向かうが…。


淡々と描かれているのに、切ない。
景色は情緒溢れ、優しさも感じられるのに、淋しい。
人生の矛盾や厳しさ、行き場のない思いを見事に表現している作品。
kaichi

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3.8
自分を捨てた母を慕い、
新しい家族と暮らす母の姿を、
遠くからジッと見つめる姿に
むねが押し潰される。

子育てを放棄して自分の幸せに走る母を、
どうしても許せない。

だけど、現実も同じ様な悲惨な思いをしている幼い子が多いという事も、
哀しい事実だ。
collina

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-
ドロタ・ケンジェジャフスカ監督、2本目。ケンジェジャフスカ監督は、窓を通して、世界を見つめる監督なんだろう。色のない世界を見つめる彼、彼女の視点には何が映っているんだろう。今作、とても好きです。

孤児院の生活から逃げ出した少年。向かう先は母親のところ。しかし、母親は…。逃げ出した少年は、1人で生活しようとする少年は廃船を見つける。そこで、アル中の少女に出会う。2人は仲を深めていくが…。

誰にも愛されなかった。誰かに愛してほしかった。「役に立たない」から捨てられた。捨て猫と同じ。街の奴らは彼のことを揶揄うばかりか、薬にも手を染めていた。1人で生きていくしかなかった。大人になるしかなかったんだ。大人になるしかないけれど、今いる大人たちは僕らの願いを容赦なく握りつぶしていく。大人の厭らしさを映し出す1つ1つを彼は何も言わずに見つめる。一筋の光も簡単に閉ざされる。大人になりかけた子どもは残酷だった。

子役の2人が切ない。クンデル(ピョトル・ヤギェルスキ)。胸が捩れる切なさ。口数の少ない少年は、生気を失ったような瞳、哀しみをたたえた瞳。クレツズカといるときのどこか寂しげな笑顔。一方、クレツズカ(アグニェシカ・ナゴジヅカ)。ヘラヘラしているように見える彼女もコンプレックスを抱えていて。

彼の頬をなでる彼女。この時間が続けばいいのに。

原題”Jestem”は、"I am"。どこにいっても、僕は僕なんだ。
TAKA

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3.5
孤独すぎる少年。母親からも見放され…
誰にも相手にされない。彼には幸せになってほしい。
最後の僕だよって言葉はずっしりきた。
くぅー

くぅーの感想・評価

4.0
原題は"Jestem"で、英題にすると "I am" の2文字なのだが、これが後から効いてくる・・・そんなラストの眼差し、そして、あの一言が強烈な余韻を残します。

ポーランド発の、孤独すぎる現代の子供の姿を否応なしに切り取ってみせる作品・・・あえて多くは語りませんが、母親の権利を簡単に放棄し、子供に無関心になる大人達は、昨今の悲しいニュースを見ていると我が国でも確実に増殖していて、犠牲者たる子供の叫びが痛い程に真っ直ぐ突き刺さって来る。

そして、女性目線で光と影の映像美を優しくも鋭く演出することにこだわったドロタ・ケンジェルザヴスカ監督、子役のピョトル・ヤギェルスの見事な存在感、マイケル・ナイマンの繊細に奏でるスコア・・・このトライアングルに完全にやられました。
こまち

こまちの感想・評価

3.5
過去に見てたことを忘れていたらしい。途中から色々思い出した!

作品のキャッチコピー『大人は誰も愛してくれない』の通り、誰からも愛をもらえないどころか実の母親から邪険にされる男の子。

笑うとたまらなく可愛いのに、愛を求めたり、安心したり、不信感を抱いたり…の表情がとても豊かな子だ。

救いはなく、悲しみに暮れる作品なのにどこか美しさや儚さが残る作品。

このレビューはネタバレを含みます

大人になりきれない大人達と
大人にならなければならない子供達。
黙々と生きる術を学ぶ少年の前に現れた売れ残りの少女
まるで現実の世界には存在しないかのような二人
どんな親であっても
母親を侮辱されるのは辛いよね…
母の面影を追うように窓辺に佇む少年の眼差し
溢れ出る涙を拭う少女の姿が守護天使のようだった。
無

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3.5
母親に捨てられ孤児院に預けられた少年クンデルはその場所に馴染めず脱走し母親に会いに行くが既に新しい男との生活をスタートしており居場所のない少年は灯のついた暖かそうな家を遠巻きに眺めながら廃墟に一人住み着くが…

買ったまま放置してた作品を鑑賞。
眉の薄い、三白眼で人を睨みつけるように下からじっと見据えるジェームズ・ディーン似の少年はいつも悲し気で恨みがましい目をしてる。
目の下には子供のそれとは思えないほどくっきりとしたゴルゴ線が入っていてこれまでの悲惨な生活が顔に滲む。
事後に平気で子供の前で裸を曝す女は総じてクソだし実の子は差し置き男の機嫌ばかり伺う女である自分が常に最優先の人間のクズ。
以前家にいた頃からろくに食事も与えられず空き缶拾いで稼いだ小銭で食堂に行ったり石でガラスを割り食べ物を盗む彼の姿は現代のジャン・バルジャンのようだ。
孤独に耐えていた少年を見付け彼の元に度々やって来てはパンを置いていく歯抜けの10にも満たない娘はアル中気味で大人びた優しい次女。
日本人の2倍3倍は大人びた信じられないような生き方の子供ばかり。
最後は辛いけどこうするしか他に手立ては無く少年の存在を無視する大人達に比べれば一見冷たいように見える美少女の長女が人間的には一番まともなのかもしれない。

「ぼくらの家路」や「ボーダレス ぼくの船の国境線」とか「この道は母へとつづく」辺りが好きな人におすすめの家族の愛に飢えた子供が主役の社会派作品。
Jun

Junの感想・評価

3.1
初のロシア映画
映画とドキュメンタリーを足した印象で、独特な世界観と古さを感じた。

このような映画を観ると、比べるわけではないが、いかに今の自分が幸せかを感じる。

そして、いかに日本人が幸せボケをしているかということが分かる気がする。
3

3の感想・評価

3.8
相当好き………

母親を信仰するしかない、惨めな子供として扱われるのとか性を厭悪する男の子と、家に居場所無くて自分が嫌いだから酒を飲む女の子が「一緒に逃げよう」とかさ
結局こういうのが大好きなんだよ……育ちがこの辺なんだよ………
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