かわとも

獣は月夜に夢を見るのかわとものレビュー・感想・評価

獣は月夜に夢を見る(2014年製作の映画)
3.3
詳しい設定を説明するまもなく、物語は始まります。

北欧の港町。寒そうな風景の描写が続くオープニングは何かが起こると暗示します。

不穏なムードはずっと続きます。

美しく寒々しい風景の描写と多くを語らない人々。

でも、そこには何かがある。

それだけはわかる。

語ってしまえば全てが壊れる。そんな気持ちで生きていたのでしょう。父親の瞳が語ります。

美しい風景は人を突き放しているようです。哀しくもあり、暗闇に灯る明かりを見て、見つめて生きている。そんな感じがしました。

差別とは、なんぞや。
違うという事は。

なんとも言えない余韻が残ります。
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