詳しい設定を説明するまもなく、物語は始まります。
北欧の港町。寒そうな風景の描写が続くオープニングは何かが起こると暗示します。
不穏なムードはずっと続きます。
美しく寒々しい風景の描写と多くを語らない人々。
でも、そこには何かがある。
それだけはわかる。
語ってしまえば全てが壊れる。そんな気持ちで生きていたのでしょう。父親の瞳が語ります。
美しい風景は人を突き放しているようです。哀しくもあり、暗闇に灯る明かりを見て、見つめて生きている。そんな感じがしました。
差別とは、なんぞや。
違うという事は。
なんとも言えない余韻が残ります。