これ、前の仕事をしていた時に、勧められた作品。
だけど、その時はこの作品のあらすじを聞いて“食わず嫌い”を発動してしまいちゃんと観なかった気がする。
なんともシュールな作品。
シュールだけど、キャストがまったくシュールではないインパクト。だからスゴい。
コリンファレル、レイチェルワイズ、レアセドゥ、ベンウィショー、、、。
“独身者は世間から認められない”という近未来。
独身者になるととあるホテルに連れて行かれる。
そこである一定の期間中にパートナーをみつけないと、別の動物に変えられて森に放たれてしまう。
だから、パートナー探しに躍起になる一方で、“パートナーありき”のなんだか窮屈な世界な中で見出す新たな価値観、のようなとにかく静けさの中での狂気というか。
奇妙な設定が織りなす独特の世界観。
ダンスのあたりまで何を観せられて、何のやりとりしてるのか掴めない不思議な作品。
やっぱりレイチェルワイズ、綺麗。
レアセドゥも気高い感じが似合うし、ベンウィショーとパートナーになる“鼻血の女の子”も可愛い。
綺麗で可愛い人が多いのに、そこを超えてくるシチュエーション。
ホテルでは“パートナーがいるのといないのではどんな違いがあるか”という無機質な講義が行われ、自室での自慰行為も認められず、徹底してパートナー探しへの情熱を鼓舞してくるが、どこか違うと言うか、視点がおかしい感じなのもシュールさをさらに増長してくる。
チャララァ〜ズンチャッチャ、ズンチャッチャ。
という多用される効果音もなんか耳に残る。
話の展開も、演出も、このホテルに集まってきた紳士淑女のやりとりも。
何もかもがシュールというか、他のことを全て考えずに“パートナー探し”に、パートナーとは何なのか、にフォーカスされる感じ。
だから、すごく本質的なようで、普通はそんな状況でそれだけを考えることもないから狂ってるような。
とんでもない沙汰が起きてるのに、最後の最後まで物静かで淡々としていて、衝撃の展開も何か風景の一部に飲み込まれていく。
別の動物に変えられる、という設定がもっとおどろおどろしく描かれたり、その様子が描かれたり、動物になった後の結末が描かれるのかと思ったらそこは控えめ。
あくまで、その罰ゲームがある背景の中で起きるその罰ゲームよりも奇想天外な静かなる狂気の沙汰、、、“パートナー探し”。
おどろおどしく怖いオカルトというか、不思議な淡々とした映画。
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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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