Hoshiduru

ロブスターのHoshiduruのネタバレレビュー・内容・結末

ロブスター(2015年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

グロテスクな世界だなあと思ってしまって、その感覚もこの映画は全然受け入れてくれると思うけれど、その感覚がこの映画を拒絶してしまった。

きっとこれは1人でいることも2人でいることも自由な世界に生きているからだと思うのだけれど、それらに何か理由が、必然性が必要な感じが、なんかどうしようもなく無理だった。

少し前に、私を好きだと言ってくれた人が私の好きなものを全部知って好きになろうとしてて、あーこの人無理、ってなったし、私に自分の好きなものをたくさん勧めてくれる人も、だんだんとダメになっちゃった。でもあそこにいたら、私もそうするんだろうなって思う。
新しい場でなんとなく友達つくるときとかに置き換えれば、私もそうしてると思うから。生き延びるためにはそうする。

自分に似た人が好きって、結局は自分が一番好きってことだよなあとか思っちゃう、思っちゃうからラストはあのもやぁっとしてる感じでよかった。
この映画が嫌いなわけではないし、この映画をつくった人たちも全然嫌いじゃないんだけれど、映画としての面白さを感じるより先に、この世界が本当にただただ無理で不快になっちゃった。
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