マルメラ

ちはやふる 上の句のマルメラのレビュー・感想・評価

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)
3.5

高評価をつけてる方が多いのは知っていたが、広瀬すずのアイドル映画に1800円払うかよ!って劇場には観にいかなかったので、レンタルで鑑賞。

結論から言うと。
レンタルで良かった笑
レンタルして良かった。

原作は知らないです。
なので原作との相違点とかは知りません。

冒頭。
広瀬すずの演技炸裂。
レオパレスのCM張りのド下手演技。
「おいおい、大丈夫かよ。これを後1時間40分も観るの?」と少し落胆。

でも、広瀬すずをアイドル?の妹の美少女という設定にしたのは良かった。
モテない女子高生設定のくせして、キャストは美女という日本の映画やドラマの七不思議に行かず、ちゃんと美少女だけど変人?みたいな設定にしていて良かった。

屋上のシーン。
いまいち、外から出られないという設定が生かされている気がしない。
代案としては、太一が屋上に取り残される。
助けを呼ぶ太一。
千早がそれに気づく。
助けに行くがドアは開けない。
窓越しに入部届けを見せて、助けてやるから入部しろと迫る。
これどうですか?
屋上に閉じ込められるという設定と、千早のキャラクターを表現できると思うんですけど笑
で、その後におんぶされながら「本当にかるたやりたくなかったら、入らなくて良いよ。太一は太一の好きなことして」とか言わせると、一気に主人公が好きになるじゃないですか!!
あと、太一が元々千早に恋心を抱いて同じ高校に来たというのが明かされますよね。
そこで、太一の好きなことして、が「千早の横にいたい」が太一の好きなこと。ということにもなるじゃないですか。

その後は、まぁ広瀬すずのダメ演技も多少なり抑えられ、周りの個性派のキャスト陣にも助けられ良かったと思います。

競技かるたというスポーツ青春モノで、ちゃんと机くんと太一の持たざる者の視点を入れているのは見事。
後編で、元神童の視点とかを入れてくれてたらと少し期待。
ピアノでも将棋でも何でも元神童の悩みって常だと思うんで。

多少、序盤の説明台詞の連打にはガックリきましたが、まぁ満足。
ただ弱小チームモノというより、H2(あだち充)型というか。
たまたま集まったスーパースターと仲間たち。みたいな印象。
だって、広瀬すずは特に目立った進化は遂げてないですよね?
元からスーパースターだったんじゃね?と思われても仕方ないかなと。
合宿とかしてましたけども。

台詞としては
「青春かけても、敵わない」
「かけてから言いなさい」
みたいな、やり取り。
こういうの好き!!!
でも、青春かけても勝てない競技もあるんだよと言いたい。
サッカーとか小学校とか中学校の時にはもう一流は大体決まってますから笑

ニュアンス的には「敵わないからって、お前が青春をかけない理由にはならない」の方がもっとグッと来た。
勝てないかもしれないけど、やるんだよ!精神のが好き。

ラストバトルの展開も良い。
千早とちはやの二重構造とかなるほど!
と思ったし。
ただ、これは脚本が良いというより、原作が良いのか?とも思ったり。
「彼女は嘘を愛しすぎている」の監督ですよ?不信感MAX。

ということで、多少の疑問とか文句はあるものの、概ね満足。
後編もレンタルで見ます!
マルメラ

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