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太平洋の地獄のkyokoのレビュー・感想・評価

太平洋の地獄(1968年製作の映画)
4.1
太平洋に浮かぶ無人島に漂着したパイロットらしきアメリカ兵=今作ではなぜかあまり眉毛が目立たないリー・マーヴィン。
どうやら先客がいるらしい。そこに現れたのは日本兵の生き残り=ふんどしキング・三船敏郎。

ナイフvs木刀の闘い。

隙を見てお互いを捕虜にしたものの、捕虜の方が断然楽じゃねーか!とキレたアメリカ兵により休戦状態に突入。

そうなると無人島ではやることがない。

ヤドカリを飼うアメリカ兵。
枯山水を作る日本兵。
それを踏みつけて怒られるアメリカ兵。
でっかい貝を獲ってこっそり食べる日本兵(なぜか泥棒風のほっかむり)。
「半分こ!」っていいながらつかみかかるアメリカ兵。

あまりのくだらなさにゲラゲラ笑ってしまった。

筏を作って脱出(筏の作り方でも一悶着あり)という、信頼関係の芽ばえが伝わるシークエンスから衝撃のラストまで、やはり彼らの言葉は通じなかった。
結局相手を理解しようなんて思ってなかったんだな。
楽しげなふたりがかわいかったから淋しくて仕方ない。
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