しゃにむ

エベレスト3Dのしゃにむのレビュー・感想・評価

エベレスト3D(2015年製作の映画)
2.5
「あそこからの景色を見ないのは罪だ」

[男子大学生映画館で長イモで凍傷]
昨日某県の某映画館で映画「エベレスト」を観ていた観客が人相の悪い小柄で知的な大学生(21歳 男性)がシートで長イモを無心で食べながら震えていると警察に通報する事件があった。警察が駆けつけた時に大学生は軽度の凍傷を患っていたとか。警察の調べによるとこの浅はかな大学生は半袖でエベレストを鑑賞しそのハイクオリティな映像に体がうっかり雪山にいると錯覚して凍傷になったと見られている。事件と長イモの関連性は長イモに詳しい波毛大学のJS教授によると長イモは発熱効果がある(んだよ。マヌケ)と。しかし大学生が長イモを如何にして映画館に持ち込んだかは今だ謎のままである。このような悲劇(喜劇?)を引き起こさないよう警察はエベレスト鑑賞の際は厚着を呼びかけている。
(3K新聞より抜粋)


この時期に薄着で登山なんて世の中には阿呆な学生がいるものですね(´・ω・)ω・`)こわい

IMAXッテナンデスカ?
レビューを拝見していて良く見かけるんですが鑑賞してから知っても時既にお寿司…開き直って徒然に綴りましょう(涙目)

エベレストに挑戦する野郎共が山の猛威に蹂躙される悲痛な物語です。こんな言い方はアレですけど自業自得ではないですかね。根っからのインドア派の自分には危険を冒してまで山に登る人の気が知れません。登山家が登ることに意義を見出していることには納得出来ますが、それでアクシデントに巻き込まれて同情を求められるのは…難しい。自己責任ですよね…自業自得ですよね…リスクを承知で登ったのなら自己完結して頂きたい。観客に考えさせるような作りは果たして必要はありますかね。言葉にしづらいストーリーは困ってしまいます。シンプルにエベレスト登頂をする作品なら普通に楽しめますが、そこに登山家の悲しい宿命を織り交ぜられたら言葉に詰まります。この作品からメッセージを読み取ってくれと催促されているような気がしました。うーむ…山には登るべからず…あまり胸に残らないし教訓には単純過ぎるし…脳筋すら戸惑ってしまう後味…(´ι_` )

まぁ深く考えずエベレスト怖ェェェェェェーー!なノリで行けば大丈夫ですだよ。

「みんな、酸素ボンベは持ったな!!」
→エベレストで命の次に大切なのは酸素。標高が高いと酸欠になるらしく登山家の面々はみんな酸素ボンベを持ち運びます。後半になると酸素が足りなくなって動けなくなります。下手したら死ぬらしいです。ゼログラビティの恐怖を追体験したような感覚です。山の上には宇宙がありました。

「あなたは何故山に登るんですか?」
→まさか「そこに山があるから」なんてベタな返答は出ないよね〜いちおう彼らも玄人連中なんだしさ〜HAHAHA!

「「そこに!山が!あるから!DA!!」」

おっひねり無しか(*´∀`*)
しかし他の人の「7つの山の1つ(制覇するとスゲェ山が幾つかあるんでしたっけ)だから」とか「小学生と約束したから」とかよりは哲学的でロマンチックな響き。結局登山家という人種はみんな脳筋だな(違う) ある意味廃人に思えます。家庭を顧みず離婚をしてまで山に惹きつけられる心理は解せません。借金してまでギャンブにのめり込む(例えが悪いですが)人達と大差ないような気がします。より現実的で共感出来る理由は登山に大金をはたいたから。だけど元を取るために命を取られたら元も子もない(苦笑い) こればかりは実体験しないと理解し得ません。

「ほんの序の口だぞ」
→登山に至るまで40日に渡るトレーニング。長くてめまいがするつり橋。落ちる姿も想像出来ない崖…タ◯がきゅんきゅんです。

「まだ20%に過ぎない」
→エベレストは行きは易いです。咳がゴホゴホ出たり、血反吐吐いたり、愚痴吐いたり、簡易キャタツ橋で○マきゅんしたり、雪崩で氷塊が砲弾みたいに飛んできたり、大変な苦労はありますが割と普通に登頂します。ここまでで1時間…不吉な予感。とりあえず登頂の乾杯を!…無しであっさり下山しますね。もうちょい感動しようぜ(´ι_` )

「泣け、喚け、叫べ!」
→帰りはずっとエベレストのターンで登山家達をフルボッコします。主人公がトロいツアー客に付き合って遅めに下山を始めると待ち構えていたように黒い雲、サンダー、ブリザード、五臓六腑が震えましたね。猛吹雪のせいで立ってられない。寒さは吹雪だからって攻撃の手を緩めたりしません。身動きが取れなくても酸素ボンベはちゃっかり中身を着々と減らして行きます。動こうが動きまいが死神は登山家の元に行くことに変わりない。文明社会から一歩踏み出たら人間はこんなにも弱っちい存在なんだと例によって痛感。もはや精神力の戦いです。山VS精神力。自分だけでもやっとな状況だというのに命を賭して顧客に尽くすロブ(主人公)は聖人です。人の意志の強さが観れることも本作の見どころ。

「吹き替え版は伊達じゃない!」
→鑑賞は吹き替え版でしたがかなりの満足度でございました。主人公は小山力也さん。頼り甲斐あり過ぎて惚れてまうやろォォォ!ロブのライバルを山寺宏一さん。きゃっイケメン発見!ガイド役の人の声優が山路和弘さん。中の人繋がりでこの人かなりタフ。鬼畜ハゲ効果。全体的に強そうな声でした笑

映像目当てで観に行くならグッド!(オービー君ってだれですか?) だと思います。くれぐれも薄着で行かないように(ハ、ハクシュン、バーロー!)気をつけましょう。
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