1996年のエベレスト大量遭難を描いた実話で
画面は凍りつく寒さであっても
手に汗握る物語。
登山家ロブ・ホールが率いる隊とスコット・フィッシャーの隊が遭難。
お金を出せばアマチュア登山家もエベレストに登れるという商業化が流行り
大渋滞が起きてしまい 寒さに耐えながらの時間のロスが体力を消耗し 命取りになる。
氷塊が落ちてきたり はしごを踏み外したり
ヒヤヒヤする場面も。
体調が悪くなる者も続出。
1人の顧客の自己中心的な考えが悲劇を呼んでしまう。
登頂に成功しても 厳しい下山が待っている。
自分の体力の限界が分かりながら 無理してしまった事で隊は分断。
天候の急激な変化も重なり
ロブ・ホールは頂上付近で動けなくなる。
キャンプの隊員と無線で繋がっており
彼の妻と電話で話す事が出来たけれども
聞こえてくる彼の声が弱まっていくのは辛かったでしょうね。
助けに行く事が 自らの命を落としてしまう事になる。
登山ツアーなどで募って 気軽に登る山ではないのが伝わってきます。
七大陸最高峰登頂者 難波康子さんも描かれている。
彼女はこのツアーで7つ目の登頂を果たした後
下山中のブリザードで亡くなっています。