このレビューはネタバレを含みます
ミシェル・ゴンドリーの自伝的作品。彼も主人公ダニエルと同じく、絵が上手くて女の子に間違われる子供だったらしい。
自作の春画をマットレスの下に隠したり、スローモーションでサッカー中継したり、といったちょっとしたシーンがとても良かった。
ストーリーとしては王道の成長物語でも、ミシェル・ゴンドリーの手にかかればその独特な画作り、セリフ、音楽によって宝箱のような作品に仕上がる。
センチメンタルに終始せず、思わず笑ってしまうようなシーンがたくさんあった。
「テオ、怖いよ。部屋にシャキーラのポスターが貼ってある」「シャキーラ?逃げよう」
「上着がショックかよ、あっちを見ろ。ロマ人は社会から抹殺されてるんだ」
「拷問の道具だ!」