みかぽん

この世界の片隅にのみかぽんのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.1
登場人物の誰かと自分の知る誰かを自然に重ねているうちに、これは我々の物語りではないかと考えた。
まるで私は透明人間のまま全ての場面に登場し、あの時代を違和感なく受け入れ、様々な喪失と家族の再生を彼等の傍らで体験して行った。
だからなのか、上映が終り明るくなっても暫く立ち上がれず、連れ戻されたような気分のまま椅子に身を沈めて放心していた。
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