みかぽん

PERFECT DAYSのみかぽんのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
3.8
起きて半畳、寝て一畳(もうちょっと広いが💦)の空間に、カセットテープと本。あとは雑草として生えていた幼木をみつけては盆栽にして大切に育てている日々。
なんてシンプル。なんて自由な生活。
このスタイル、一合の酒と一冊の本があれば最高の贅沢、と沢木耕太郎さんが記した私小説のようなノンフィクション、「無名」の主人公(父上)を思い出して、いつしか重ねながらの鑑賞。

主人公、平山が仕事の行き帰り、移動で聴くお気に入りの音楽、手を抜かない丁寧な仕事。それを終えた後、手足を伸ばして浸かる銭湯、いつもの店での一杯。眠前の読書はいつも寝落ち。そして週末は密かにお気に入りの女性が営むお店へ向かい、優しい笑顔の歓迎を受ける。
慎ましくも足るを知る日々。そんな生活は純粋に上品で、美しく、羨ましい。

とはいえ〜😛
ミニマリストを目指す身としては、姪っ子がやって来た時に寝場所を移動した隣の部屋が、片付けられていても今の生活に不用の荷物が満ち満ちに詰まっていて、これには内心、なんだぁ捨てられないんじゃ〜ん!とすみません、一方的に落胆のツッコミを入れてました🤣。
だって、沢木さんがお父上に向けた〝その生き方を律した何かが、やはり気になった〟も平山さんに問いにくくなったじゃないですか〜 笑)。←むむ〜ん、これもまた一方的か…🤑🤑。
みかぽん

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