新木

湯を沸かすほどの熱い愛の新木のネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

18時半の回は満員御礼。最前列で鑑賞。とても心温まる話でした。何回か涙誘われたのですが、横のおじさんの呼吸音が気になって泣けなかった。

宮沢りえ演じるお母さんはこうもお節介かというほど相手に強く正しく向き合うが、自分がいちばん向き合ってもらいたい相手には向いてもらえない。そのうえもうすぐ死ぬという孤独感がそれをさらに助長させ、長女に訴える。そして次のシーンではお母さんはもう亡くなっている。家族全員が特別なお湯に入り笑顔を輝かせている。ここが非常にきた。お母さんのいままでの献身は自身にはまったく返ってこない。どこかで長女が言ってたように誰かのことばっか考えているお母さんは直接的には報われてない。お母さんは強い人だから大丈夫、家族が笑顔でいることで報われていると考えもあるのかもしれない。けど僕は病院で長女に不安を伝えるあのシーンがどうにも忘れられない。相手の優しさにちゃんと応えられる人でありたいなと。
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