ばーどイヌサンローラン

湯を沸かすほどの熱い愛のばーどイヌサンローランのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
3.3
最後がびっくり‼️


タイトル、そういう意味…



観に行こう行こうと思いながら、観に行けずじまいでした。なのでこれもレンタルになって早々に鑑賞。


今年のキネ旬ベストテンの主演と助演で宮沢りえと杉咲花が授賞式に来てて、その時のインタビューで、親子役になりきる為に毎日メールのやり取りをしてたと言ってましたが、ホントに自然でした。宮沢りえって、こんなだったんだ。となんか感慨深く…(だって子供のころから見てる身としては…、お母さんね…、と)そして娘役の杉咲花も自然で体当たりの演技で、今後ドンドン出ていくんだろうなと思わせる。



旦那でお父ちゃん役のオダギリジョーのフラフラで、グダグダなダメ亭主、ダメ親父ぶりも良かっし、あ、でもコレ、わたし的には田辺誠一でも良かったかな?って。


そしてなにより、いきなり現れるお父ちゃんの娘役の子役の伊藤蒼も、ちょっと臭い子役演技だったけど、悪くなかった。



探偵役の駿河太郎は『夢二』より、全然、こっちの方が良かった!



舞台が銭湯で、しゃぶしゃぶは誕生日で、毎年、律儀に蟹を送ってくる知り合いにお礼手紙を書くのは娘でって、書いたらキリがなきけだ、伏線の回収もキチンとされていて、巧いなと頷くしかない。



死をテーマにしているのに笑いあり、勿論、涙もありますが、優しい気持ちになれる作品。



死にたくないと呟くシーンに、強さと内包する弱さみたいなものを感じた。



先立つもの、残されるもののそれぞれの思いがないまぜになって昇華されていくラストに言葉もない。ただただ感服感嘆、そしてびっくり‼️