きんぽうげ

顔のないヒトラーたちのきんぽうげのネタバレレビュー・内容・結末

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

なかなか面白かった。戦時中の事は誰も話したがらない。はどこの国でも同じであろう。そこに正義という言葉が立ち塞がる。いや、戦時中に限った事ではなく過去の汚点とした方が良い。それは現在進行形で考えて良いことである。社会問題として溢れているのは、こういったケースがほとんどであるから、余計に考えさせられた。
思えば、あの当時政権を握ったのであるから、当然、多くの人間が賛同したわけである。だから戦争が終った後、司法を含む正楷にもその賛同者はうじゃうじゃいたわけだ。
特に恋人の父親や一緒に行動した記者までもが例外ではなかったという展開は説得力があった。
検事として見切りをつけた後も、正義とは程遠く、結局は再びナチ残党の訴訟に取り組む。
破けたジャケットの修繕を仲を取り戻すところに引っ掛けたところは粋だった。
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