これとても良い映画ですよ「キャプテンマーベル！」いや「シャザム！」知ってる人には常識だと思いますが、このヒーロー最初は「キャプテンマーベル」って名前だったんですね。まあ色々あってこの名前を名乗れなくなって、「シャザム」になりました。とても良い語感だと思うんですが、ビリーが魔術師から名前を聞いたとき「マジで！？」と笑っていまして、あっちでは変な響きなのかな？とにかく「シャザム！」はDC映画特有の癖も踏襲しながらも娯楽性に特化、且つフランチャイズ化も狙った商業性の高い仕上がりになっとりました。
DC映画に暗さは必須である。というのが個人的な考えなんです。主人公の人生がハードでそれを嘲笑しえぐるようなヴィランが現れる。だからバートン版のバットマンは凄い評価できるし、変に作家性を前面に出さないノーラン版も観ていて本物だなあ〜なんて思いました。ただやはりスナイダーのDCEUになってからはもうホントにダメダメで作家の癖の強さだけ顕著に出てるくせに主題が見えないんです。スーサイド〜に至っては何でこんなに面白いものをつまらなくできるのか…とも思っちゃいました。
確かに「シャザム！」も暗いんですよね。ビリーの生い立ちはハードだし、舞台の季節は冬だし夜だし雰囲気的にも暗い。今作の監督、サンドバーグさんはホラー畑の方です。その為か暗さや乾いた感じの空気を出すのがとてもその道の人という感じで、そこに底抜けに明るいキャラクターを配置したら良い感じでストーリーが勝手に進んで行っているようでした。実はDCとホラーって相性良いのかな？
登場人物はやや多目なのですが、きっちり見せ場はあって、ラストバトルなんかはもっと観ていたかったですよ。何があるかは劇場で確認して頂けると嬉しいです。ここ、ほんとワクワクします。
しかし周りが子供で無邪気なやつらばっかりなのでマークストロングさんは浮いていた…キャリアの中ではかなりデカい役なのに、設定も申し分ないのになんか色んな意味で報われないヴィランとなってしまいました…ここだけが残念なところです。
シャザムは確実にジャスティスリーグに合流すると思われ、何ら違和感なく立ち回れる気がします。しかしまずはロック様が演じるスピンオフと続編が先になるのでしょうか？とにかくDCEUはまだまだこれからだ！なんて思わせてくれるナイスな映画でした。
「シャッザーーーム‼︎‼︎」って叫べはホントに変身してしまう気がしてきましたよ。
