きんゐかうし卿

エリア51のきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

エリア51(2015年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

 

自宅で鑑賞。日本劇場未公開作。アチコチで名前を見掛けるO.ペリだが、監督としては『パラノーマル・アクティビティ('07)』以来二作目。'09年に完成していたが、お蔵入り(UFOや異星人はファウンド・フッテージと相性が良いらしく、この間に色んな人が作っている)となっていたPOVの王道を行く一作。監督の奥義は焦らすPOVだが、本作では説明不足な儘どんどん進行しカタルシスを得られない儘終了(してしまい、)──肩透かしを喰らった気分になってしまう。このテーマは他作でやり尽された感があり、本作でも目新しさが無かった。45/100点。

・POVの宿命として、状況や設定を説明する為、前半部はどうしてもダレてしまうが、本作ではまずまずの導入部だった。暗視に感熱等、映像にも工夫が見られ、途中から舞台が二元化する。『クロニクル('12)』を思わせる浮いたカメラからの映像もある。無音のエンド・クレジットの後、R.ワーナー演じる“リード”のカメラを拾うのは、探されてるあの人だったと云う映像がある。

・監督以外に、(共同)製作総指揮・脚本・撮影も兼ねているO.ペリさが、本作を含めたこれ迄の二作を観ると、クライマックスで(まるで卓袱台を引っ繰り返すかの如く)人を吹き飛ばすのがお好みの様だ。

・UFO研究科の早川ノリオが本人役で出ており、'88・'89年にS1・S4で物理学者として勤務していたと云う“ボブ・ラザー”を報告したラスベガスKLAS-TVのレポーターG.ナップがノンクレジットで出ている他、G.キャンベル、F.ノヴァックは実名で、R.ワーナー、D.ブラッグ、B.ロヴナー、J.ニクは実名のファースト・ネームが役名になっている。

・“リード”と“ダリン”が忍び込んだ“職員(政府要職)”の家は、『パラノーマル・アクティビティ2('10)』で登場した家と同じ様である。亦、この“職員”を演じたD.ソーンズベリーはスタッフとしても参加しており、妻のジェナと娘のアメリアは、実生活と同じ役で出演している。

・鑑賞日:2016年3月18日