雨丘もびり

氷の花火 山口小夜子の雨丘もびりのレビュー・感想・評価

氷の花火 山口小夜子(2015年製作の映画)
2.0
現役のモデルさんに山口小夜子さんのメイク・ウィッグ・コーデを施し、ポーズまで似せて写真を撮るシーンがある。「小夜子が帰ってきた」と感激の涙を流すカメラマンとメイキャップが、ひどく気色悪くてゾッとした。
うーわ、何?そのエゴの押し付け、自己満への入り浸り(怖気)。雑誌の企画らしいけど、あいつら全員生理的に無理だわ。
(なんか、ありませんでしたっけ?亡き妻に似てる女を連れてきて奥さんソックリに仕立て上げるサイコ夫の話)
 
2007年に世を去った山口小夜子さんのこと、まるで知らない時に観たが、なんか、綺麗すぎて怖い、直視できない美しさ、5秒と観ていられないッて落ち着かない心持ちになった。透き通りすぎ。
物静かで気遣いの細やかな方、という印象。ぜんぜん高圧的じゃないし、可愛らしさすらたたえているのに、なんか戸惑わされる。
彼女とお仕事をされた方々のインタビュー映像がメインだが、皆さん今なお、少し狂わされてるさまにゾッとした。山本寛斎さんですら。
 
不世出の人、と生々しく思い知らされる映画。
ドキュメンタリー映画としてはどうかな?と思うところも多々あり☆2つ。民放映像の粋を出ない質。
小夜子さんの「歩き方には人となりが出る。つっかかったり躓いたりする度に反省して歩き直す。だからわたし、ランウェイを歩き続けなければならないと思うんですね」という言葉が一番残った。

以来、心に残り、気に掛かるようになった人物。
「小夜子の魅力学(文化出版局)」手元に置いておきたい一冊。絶版が残念です。
久米宏さんとの対談動画、資生堂のCM、ぞくぞくしながら何度も観てしまう。