フォトグラファーの田口梓は、”郷愁”をテーマに写真を撮る依頼を受け、子供だった頃に少しだけ暮らした岐阜県高山市へと向かう。古い町並などの観光名所に行き、シャッターを切る梓。しかし東京で暮らす梓にとって、郷愁の感覚がよく分からずにいた。途方に暮れていると人力車夫の重太が気さくに声をかけてきた。重太はいろいろな所を案内をしてくれるが、人見知りな梓にとって、そのおせっかいぶりは面倒でもあり時にはイライ…
フォトグラファーの田口梓は、”郷愁”をテーマに写真を撮る依頼を受け、子供だった頃に少しだけ暮らした岐阜県高山市へと向かう。古い町並などの観光名所に行き、シャッターを切る梓。しかし東京で暮らす梓にとって、郷愁の感覚がよく分からずにいた。途方に暮れていると人力車夫の重太が気さくに声をかけてきた。重太はいろいろな所を案内をしてくれるが、人見知りな梓にとって、そのおせっかいぶりは面倒でもあり時にはイライラすることも。しかし、連れていってもらったさまざまな風景、重太の息子・武志の実直な姿や、武志の友だちとの出会いにより梓は少しずつ心を開き、自身に問いかけるように思いを語り始める…。