よーだ育休準備中

スパイダーマン:ホームカミングのよーだ育休準備中のレビュー・感想・評価

3.5
ミッドタウン高校の学生Peter Parker(Tom Holland)は、Tony Stark(Robert Downey Jr.)から直々に高性能スパイダースーツを贈られる。アベンジャーズの一員として任務に招集される日を心待ちにしていたが、待てど暮らせど任務への呼出は無い。単純な街の自警活動を続ける日々に嫌気が差していたところへ、見たことの無いハイテク武器を駆使するATM強盗団が現れる。


Grim Come out to
Grinning Socialize~♩.•
Ghosts † ‎〜𐭜 ᜊ°ཫ° )ᜊ
† ┏┛R.I.P┗┓ †

(^ΦωΦ^ o[ テイタートッツを食べてみ隊 ]o

ーWith great review comes
great friends on Filmarks.🕸🕸


◆ You’re the Spider-Man. From YouTube!

Sam Raimi × Tobey Maguireの『スパイダーマン』トリロジー。Marc Webb × Andrew Garfieldによるリブート版の『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ。これらに続く新たなスパイダーマンの実写化作品は、Marbel Cinematic Universの一環として製作されました。

副題である《Home Coming》は作品内でも登場するホームカミングのパーティだけでなく「MCUの世界にスパイダーマンが帰ってきた」というダブルミーニングになっているそうです。MCU作品をあまり観ておらず、スパイダーマンは初代トリロジー作品に一番馴染みがあるので感慨も何も無いのですが。

MCUシリーズの前作品から続いているストーリーのようなので、過去作に登場したヴィランの残骸(戦闘の爪痕?)やスパイダーマンとアベンジャーズとの関わりなど、ストーリーが進行していく上で推し図らねばならない点もあります。一応、前作を未視聴でも気にならないレベルに抑えらていました。

今作のヴィランは前述したMCU作品に登場した過去ヴィランの残骸から組み上げて作られたものでしたが、それでも《ヴァルチャー》《ショッカー》というキャラクターはスパイダーマンの原作コミックスに登場するヴィランである様です。


◆ If you’re nothing without this suit,
then you shouldn’t have it.

今作の主人公は過去シリーズのPeterたちと比べて一番イマドキで子供じみた青年に描かれていました。放課後の自警活動をYouTubeにアップロードしちゃう系ティーンエイジャー。今までのスパイディとは随分毛色が異なります。赤いマスクはATフィールドのあらわれみたいなものだったのに、今作のPeterにはマスク要らないんじゃないかって思っちゃう。

MCU作品の一環だからでしょうか。Peterが若さ故に暴走してしまう点を指摘する役割をアイアンマンことTony Starkが担っていますが、当の本人は言うことを聞かずに空回りしてばかり。Tonyも御目付け役のHappy(Jon Favreau)も忙しさのあまり塩対応だった気はしますが、Peterの空回りは増長し、思うような結果にも結びつきません。

スパイダーセンスではなく、スターク・インダストリーズ製の超無敵スーツの性能こそがスーパーパワーの源泉であるような描かれ方をしています。加えて、そのスーツのパワーを使いこなせず未熟なまま向こう見ずに突っ走ることで周囲に悪影響を及ぼしてしまう。これではスーパーヒーローには程遠い、鍛錬と忍耐が足りないただの子供です。大人から怒られちゃうのも仕方ないかな。

今作において何よりも致命的だったのは、Peterの言動に感情移入が出来ず好感が持てなかったこと。今作ではスパイダーマンが誕生するきっかけとなったイベントがごっそり抜け落ちていました。スパイダーセンスに目覚めることとなった《特殊な蜘蛛に噛まれたこと》だけでなく、スーパーヒーローとしてのマインドセットの契機となった《自身の慢心による大切な人の死》さえも端折られています。そのため、物語終盤になるまでは正義のためでは無く自己満足のために《大いなる力》を振るっているように映るのです。


◆ I could be your guy in the chair.

過去シリーズのような闇を感じない明るくておバカな雰囲気の主人公像に描かれているPeterは、学校生活もそれなりに充実しているように見えます。

今作における友人は《椅子の男》に憧れるオタクのNed(Jacob Batalon)。オズコープ社が登場しない世界において非常に平和的な友人でした。彼女を取り合って三角関係になることもありませんし、病気を治すために血を寄越せなどと言ってくる事もありません。

ヒロインも今シリーズで初登場するキャラクターでした。Liz(Laura Harrier)というデカスロン・チームの上級生と、何だかよく分からないうちに距離を縮めていきます。前シリーズのようなロマンスパートの見応えはありません。

親友もヒロインも新規参入キャラクターでしたが、意地悪な同級生Flash(Tony Revolori)は過去シリーズに引き続き今作にも登場しています。彼は今作においては不良でもジョックでもなく《意地悪なボンボン》といったキャラクターにリメイク。随分丸くなっていました。Peterと同じデカスロン・チームに所属しており、自分よりも賢いPeterをやっかんでちょっかいかけてくるような小物系。彼がしきりに叫んでいたペニス・パーカーというのは上野クリニック的なことでしょうか?


◆ His aunt is a beautiful Italian woman!

ロマンスパートには全く魅力を感じませんでしたが、今作ではMaria Tomei が演じた叔母さんのMay Parkerが過去シリーズの叔母さんたちに比べて驚くほどセクシーになっています。今作のヒロインは高校の先輩のではなくて叔母さんだったのではなかろうか。


ーMy friends call me MJ.

今作ではロマンスパートが控え目だったことも納得のサプライズがラストシーンに待ち構えていました。次回作からは正ヒロインがMJになることを匂わせる演出。本シリーズのMichelle Jonesは、初代トリロジーに登場したMary Janeよりも自立したクレバーな女性のようなので、どちらかと言えばアメスパのGwenみたいなタイプであることを期待したいところ。


MCUのノリに乗り切れない部分もありましたが、続編への盛大な前フリだと思えば良いのでしょうか。承認欲求の強い向こう見ずな青年が、アベンジャーズのリーダーを唸らせたラストから続編には期待できそうです。


This belongs to you – TS

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Dear.クラリスちゃん

今までのスパイダーマンとは随分ちがったね!
再視聴してみたけどアメスパほど評価あがらなかったかも…
次回作以降の長い前フリって考えたらいいのかな(⌯'ᵕ'⌯)´-
次回もよろしくね〜٩(ˊᗜˋ*)و