ピト

ホーンテッド・キャンパスのピトのレビュー・感想・評価

ホーンテッド・キャンパス(2016年製作の映画)
2.0
気づいたらレビュー100作突破してました。

100作目には松本人志監督の『R100』でぶち上げようと決めてたのに、くだらないレビューを量産しまくってるうちに、いつの間にか通り過ぎておりました。
盛大な地雷を踏む機会を逃し、大変残念でなりません。
次に『R100』をレビューできる機会は100万作目になるので、その時までしばらくのお預けですね。

と言う訳で101作品目は、ぱるるさん主演の
『ホーンテッド・キャンパス』です。
新たな気持ちでやっていきましょう。


えーと、これ、おじいちゃんが撮ったのかな?


演出がとにかく古臭くて、昭和の学園ドラマ観てんのかと思いました。

今時コメディシーンのオチに変顔して、その瞬間
『プペ!』みたいな効果音付けるとか絶対ないから…。

他にも、ドアから一人ずつひょっこり顔出してトーテムポールみたく上に重なってく演出とか、ムカつく教授の背中にあっかんべーするとか、昭和の遺産が全編たっぷり詰まってます。

そこにルネサンスの三大発明に並ぶ、平成の大発明『壁ドン』を半ば強引にぶち込んで、昭和のレガシーとの融合を図ったおじいちゃん監督の意欲作です。

途中のホラー描写は全然怖くないくせに、幽霊のエピソードが対象年齢の割にヘビー過ぎてドン引きしてしまうのも、おじいちゃんならではですね。


ぱるるさんは今回もリハーサル程度の力しか出していないので、もしかして本気出したら死んでしまう病にでもかかってるんでしょうか。
もしくはこの程度の映画では本気になれないのか…

ぱるるさんに本気出して頂ける作品が存在しない邦画界の現状と現代日本の抱える闇、そんな時代に生まれてしまった我々人類の行くつく先は何処にあるのか…そんな事に想いを馳せる作品でした。


(ちなみに監督が本当におじいちゃんかどうかは定かではありません)
ピト

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