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ザ・サークルの380のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・サークル(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

黄金比は、確実に有ります。

残酷だけど、顔の。

人間が人間に好感を持つ、声の質やその高低然り、顔にも、こうゆう形状の顔に人は好感を持つ。といったものが存在します。

優れた遺伝子を残そうとする生物としての、DNAに組み込まれた能力です。

私は、エマ・ワトソンの顔がそれの最たるものじゃないかと思っています。

見ていたくなるし、ちょっと飛躍しますがつい感情移入もしちゃう。し易いと言うか。

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私はハリーポッターを観ていないので(いや確か1は観たのかな→寝ちゃったかも)彼女の出演作はマリリンとノアぐらいしか観ていないのですが、これ↑は予々思っていた事で、sns等で受け取る彼女のインフルエンサー、オピニオン・リーダー、アクティビストとして発信されるものや、
レッドカーペットとかプライベートのファッション・スナップの方を、より多くこれ迄目にして来た訳なんですけど
綺麗だなあって事も勿論感じていましたが、親しみ易さも有るんですね。
これはニコール・キッドマンやシャーリーズ・セロンには抱かない印象です。
又、非常にIQが高いと言う事で知られていて、出身はパリでオックスフォード育ちですが大学はアメリカに渡り、アイビーリーグであるブラウン大を卒業しています。
高IQなセレブとしてはナタリー・ポートマンなんかと被りますが、少し上の世代で言うとマドンナ、シンディ・クロフォード、シャロン・ストーン、リサ・クドロー、ジョディ・フォスター、ジーナ・デイビス辺りがそうであると有名ですよね。ジーナ・デイビスは大統領役を演じて凄くハマっていましたが、聡明な人物の役は、やっぱり頭の良い人じゃないと駄目なのかも、と思いました。

今回のこの作品も、キャリア的に恵まれていなかったものの、ちょっとしたキッカケからトントン拍子にキャリア・アップをして行く女子が主人公な訳ですが、元々高いポテンシャルを持っていたって事じゃないと話が成り立たないので、エマ・ワトソンには物凄くピッタリな役柄でした。頭の良い女優さんじゃないと駄目な役だったと思います。そうゆう意味ではキャスティングが凄いなと感心しました。

あまり裕福ではない中の下?ぐらいの家庭。お父さんは障害を持っていて、それをどうにかしたいと思うけど収入は少な目。って事に辛気臭さを覚えている状態から話が始まります。この辺りで、私達庶民のハートはグッと捕まれる訳ですw

しかもそれが似合う。だけど身綺麗にして面接に行く。返答に困る。頑張って答えて辛くも採用に。

こうゆう映画がホント好きなんです。

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なんとなくですがアメリカ以外の資本が入ってそうな作品だな…と感じていました。IMDB見たらアメリカ、フランス、アラブ首長国連邦って書いてありました。だから何なんだって所ですが

この映画を観て、個人情報流出やプライバシーの侵害、ネットの脆弱性について警鐘を鳴らすものだって事は容易に気付ける事なんですが、主題は…なんか違うな…と思いました。

「おつむテンテンクリニック」や「スキャンダル」とか「ドリーム」、「小悪魔はなぜモテる?」といった間抜けな邦題付けた人への怒り迄は全然行きませんが、日本でのポスターやジャケット写真、「イイね!の為に生きている」といったキャッチコピーが、ちょっと違うかなと思ったんです。

わたし的にこの映画での1番の見所は、再びカメラをオンにした瞬間でした。

この時の表情は、なかなかの見ものでしたし、演じたエマ・ワトソンも、なかなか女優冥利に尽きたんではないでしょうか。そんなに劇的ではなかったものの、なかなか良かったです。

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問題も抱え、貧しい。能力が無い訳ではなく機会に恵まれなかっただけ。

やっとその機会。頑張る。難しさも有るが恩恵も。充実した日々、巡り合う前向きな同僚、福利厚生。

弊害も。親や友人のプライバシーを侵害。とは言えそこから更なるキャリアアップ。

主人公は希望通り自身の能力を生かせて自己実現欲求は十分に満たせている。これは社会貢献の意義と合致している事が前提条件。しかし周囲の人間への迷惑掛けは加速。恩の有る友人も衰弱、命も奪う事に。

参るが逃げず、幸運な事に協力者も居て、頭を使い状況の改善に努めた。

といった流れを見て分かる様に、私はこの物語を上記の通りの、1人の女子の感情の物語と捉えました。

そうすると、日本のコピーである「いいね!」がどうのこうの言うのは関係無いんです。オリジナルのポスターは、エマとハンクスが深刻な顔。ドラマのドラマと分かります。

「映え」とかが流行ってるからそれに乗っけて。ってゆうマーケティングは、言ったらまさにこの映画で語られている"良くない"考え。

主人公が生活全てを共有し出したのなんて後半のちょっとの時間。

そこじゃないんだよなって。

映画の会社で働いてる人が1番、映画の良い点を理解してない。

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いや全然身をもって経験してるんで今更なんですけどね。

配給会社に採用になって一瞬働きましたが、上司はクズみたいな便所虫みたいな生き物で、社長は結局中小企業のお山の大将。遵法意識が低いし偉そう。で会社はずっと小さいまま。自身の能力の低さに気付かない。そんな輩がどの作品のどの点が良いか、なんて理解出来る訳がない。すぐ辞めました。なんでも良いから将来の為お金の為に、理不尽な事も我慢して行くってのは私は出来ませんし、やらない。

それは個人的な恨みwですが、でも置いときません。関係有るので。この物語の中で死んじゃった子じゃなくて、そうゆう輩が死ねば良いのに。あ、いやトム・ハンクスとか太っちょのおじさんとかですよ。じゃなくてトム・ハンクスは大好き。物語の中の役の人です。偉い人。そして低所得者層の人の命はすんごく軽〜く、失われるってゆう。

ハードはどうでも良いんすよ。
ソフト面ソフト面。
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