Busceo

シン・エヴァンゲリオン劇場版のBusceoのレビュー・感想・評価

3.6
「◯◯(お好きなシリーズものを入れてください)に興味はないんだけど△△が□□なので見ました」みたいなエクスキューズって世界七大見苦しいものに入ると思ってるんだけど、さすがにエヴァを初日に観に行くに当たっては何か一言言い訳めいたことを言いたくなってしまうのも事実でございます。いや特になんも浮かばないですけども。

全編通して鬼滅の刃も真っ青な説明説明ファッキン説明!!!て感じでひたすら伏線回収(説明)が続いて「何がQだよ!」的な叩かれ方がよっぽど堪えたんだろな、と思ってしまった。8を無かったことにしてとにかく着地することだけが目的化してしまったSW9を思い出した。

中盤以降は「そうだこれエヴァンゲリオンのリメイクなんだよな」と思い出すところも多く、そこで描かれる個人の生きづらさの物語(と急に物分かりが良くなったみんなによるメロドラマ)はもはや古臭くなってしまっていてしんどかったり、逆襲のシャアみたいな富野イズムを感じてしまったり、その富野監督に通ずる絶対的女性神格化に引いてしまったりと、色んなとこに色んなこと言言いたくなるという点では「花束みたいな恋をした」に通ずるところはあるかもしれない。

旧劇では「そういうおまえら「オタクたち)」をバッサリ切り捨てた庵野が今回は仲直りしようとする映画だったって感じがするな。そこが映画版Zガンダムとの違いか。

早くこれ見たみんなと飲みに行ってあーだこーだ言いたいぞ!ともにのりこえましょう!
Busceo

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