カーネル

女が眠る時のカーネルのネタバレレビュー・内容・結末

女が眠る時(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

コレはヤられた!好きだー!
不穏 執着 欲望 悲哀 狂気。
帽子と眼鏡。波の音。


北野映画ではなかった。(電通×東映ということでチョッと意外。そのせいか衣装提供が豪華!西島秀俊ということもあるけど)それくらい前情報なしで見たのだがナイス選球眼!

軸になるストーリーはシンプルなのだが、現実と非現実が入り乱れるので訳が分からなくなるのは必至。好き嫌いは分かれるだろうが、ファンタジー要素がなくスッキリと気持ち良い。解釈、受け取り方は人それぞれ違ってくる、そんな振り幅。
私は佐原に憧れる。健二ではない。

狂気は男をベッド下にいざなう………
昔からよく見るシーンだが、今作もPeeping映画と言っていいのかな。
西島秀俊の激しいsexシーンが珍しかったのでこちらもPeepingしてるかのようだった。
北野武のあのテンションで佐原がストッキングのデニールの話をする件が妙にエロくて印象的。
リリー・フランキーのアップも多かったがこちらは妙に怖かった〜!あの店も三毛猫の話も不気味だった。
小山田サユリはふとした表情にメリハリがあって良かったな。最後、お腹が大きくなった綾にホッとするも………………!
レストランでのたけし演じる佐原のバックショットからラストまでに、アンソニー・ホプキンス演じるハンニバル・レクターを見た。
忽那汐里の背中は絶品であった。
特に背骨。
久々にお目にかかれた新井浩文は警察側でした。『本当のことを言ってる人は、信じてください、って言わないんです』とは言い得て妙なり。
渡辺真起子のお辞儀も絶品、キレイ。

贅沢を言うと
ビートたけしではない佐原がみてみたい。


原作はスペインの小説家のもの。
読みたい!!!
監督は香港のウェイン・ワンでベルリンで銀熊取ってる方。
撮影は、何故か私がよく観ることになる鍋島淳裕氏でした。(それだけ多作)終盤の店での手持ちのユラユラ加減がたまんない。
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