ピッツア橋本

バーフバリ 伝説誕生のピッツア橋本のレビュー・感想・評価

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)
4.3
“王位継承モノのはずなのに北斗伝承ストーリーに見えてしまう不思議”

滝から川に流されてきた新生児。それを拾い上げた里親にシバドゥと名付けられる。
そして25年後。
大人になったシバドゥはずっと気になっていた滝の向こうの世界に、唐突に現れた理想の美女に誘われるかのように辿り着く。その先には彼の生い立ちの答え、さらには血の宿命からなる、まさかの見知らぬ父から続く王位継承戦争に巻き込まれるのであった!

といった流れのインド映画、通称ボリウッド発のスペクタクルミュージカルアクションラブストーリーが本作なのである。

あえて北斗の拳にポジションを例えると
シバドゥ=ケンシロウ
アヴァンティカ=ユリア
バラーラデーヴァ=ラオウ
王位継承のくだり=北斗神拳は一子相伝なり!
カッタッパ=フドウとサウザー足して割ったようなキャラ
クライマックスの敵軍=世紀末モード!ひでぶっ!と叫ぶ雑魚たち

みたいなまるで80年代少年ジャンプの爆発的なアイディアや展開力を彷彿とせるコテコテなテイストになっている。少なくとも俺はそう思った笑

シバドゥとアヴァンティカのシーンとかどこぞの化粧品CMに妄想エロスを加工したような感じだし、
コテコテのハイビームな照明に塗りたくられたCGに胃がもつれた。
なんかすごいバブリーなテイストの美術に感じたけど、それはむしろ新鮮だった。
多分、ミュージカル演出が中核にあるから違和感が出ないのだと思う。

でもそのコテコテ感がクライマックスの戦闘シーンでは遺憾無く発揮されていて、近年稀に見る迫力のバトルシーンが展開されていた。非常にアクション漫画的。強いて言えばマッドマックスのデスロード的な爆発力やキャラたちの怒りを感じた。

自分はバラーラデーヴァの背中のデカさ、ビビッドなヒール役ぶりに惚れた。
全員ある種北斗の拳並みにモブキャラまでしっかりキャラ立ちされているから、誰かしらを応援しながら最後まで楽しめる作品ではなかろうか。

この終わり方だと絶対二部も見ないとダメなやつじゃん!
まあ良作だったんでちゃんと観ようとおもいます。
ピッツア橋本

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