彦次郎

アフガン・レポートの彦次郎のレビュー・感想・評価

アフガン・レポート(2014年製作の映画)
3.2
紛争の地アフガニスタンで赴任中のイギリス軍人達が油断とミスにより山岳の地雷地獄に巻き込まれる戦争映画。
地雷を踏んだ1人の兵士を全員が救出する感動ストーリーと見せて旧ソ連が生み出した地雷群とタリバン(これに関してはアメリカを始めとする欧米諸国)に対する批判と捉えられました。
あまり考えなしでの救出により通信や医療も覚束ないために拡大していく被害。バカ野郎達かもしれませんが悲惨な状況下ジョークで少しでも希望を繋げようとする仲間たちの人間味が良かったです。それにしても容赦の無い千切れ具合でアルバトロス社はそこに目をつけたのではないかと下衆の勘ぐりをしたくなるグロさです。
医師でなくても注射をぶっさす緊急性が戦場のヤバさを示していますが実話であるところが一層酷いといえます。
鑑賞当時(2021年8月)にはタリバンが勝利宣言ガニ大統領は出国ということでエンディングに流れる兵士たちのその後と併せると虚無感が倍増しました。
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