このレビューはネタバレを含みます
ラスト7分までは一貫して凄く良質なコメディ
最強のふたり、とか最高の人生の見つけ方あたりのコンビが好きな人には刺さると思う
本作の主人公(トンマーゾ)は家族や周りに無頓着で傲慢な考えのお医者さん。
息子が突然神父になると言い出したので、よからぬ輩の洗脳ではないのかと、息子を導いた怪しい神父に探りを入れていくうちになんやかんや仲良くなっていき、神父も実はめっちゃいい奴で、
傲慢な主人公は少しずつ丸くなり、ギスギスしていた家庭環境も全てが円満な方向に向かっていく…っていうストーリー
ただ、ラスト7分でちょっとしたドラマチックな展開が。どう受け取るかは人それぞれで、色んな解釈があると思うけど、ピエトロ=神様っていう回収の仕方だと考えると面白い
作中「神は命を救えないけど医者は命を救える」みたいなセリフがあるけど、そう言うトンマーゾは神様(ピエトロ)に心を救われてるんだよなあ
ラストは衝撃だったけど、場面の切り取り方、カメラワーク、ジョークのセンス、お洒落な景色など、とてもお気に入りの作品です
これが監督初作品だなんて神の所業としか思えない