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ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気のmiiのレビュー・感想・評価

3.8
2002年ニュージャージー州にて
平等を求め 同性婚まで認められるに至った実話。
ジュリアン・ムーア エレン・ペイジ マイケル・シャノンの静かな裏の強い意志が見える演技がまた良くて。
感動しちゃいました。

警察官のローレル·へスター(ジュリアン・ムーア)はステイシー(エレン・ペイジ)と出会い
2人は住む家を購入したところ
ローレルは末期癌である事を宣告される。
彼女は ステイシーに遺族年金を残そうとするが
勤続23年の彼女でも パートナーが女性である事が理由で認められない。

同性愛が認められていない世の中で
2人の年齢差や難病をも物ともしない確かな愛が感じられます。

それに対して 認め難い同僚や
相棒のデーンに本心を打ち明けたら嫌われるのではないか?というローレルの思いや
デーンも 職場で一人だけ彼女を応援し 孤立していく不安···
認めない側と恐れている側が
だんだんと溶け合っていく様が見て取れる。

ローレルは ただ平等を認めてもらいたいだけ。
至極当たり前な人権の主張であるのに
それを遮るのは 先入観による嫌悪と 世間の冷たい目に同調してしまう人の弱さ。

エレン・ペイジも同性愛者である事を本作を期にカミングアウトしたとか。
「私たちは普通の市民である」という彼女のスピーチのこの意味!
何気ないような言葉でも 大きいですね。

ジュリアン・ムーアの弱っていく演技はさすが!だけど
わたしはマイケル・シャノンの演技がとても良かったのです。
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