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ドント・ブリーズのpanpieのレビュー・感想・評価

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)
4.1
映画館で上映された時フォローしていた方々のレビューを読んで絶対観る!と決めていた今作。
ほんと怖かった〜!(ToT)


空撮。
街並みが美しい。
ここはデトロイト。
中心を走る道路に徐々に焦点が当てられ何やら道路の真ん中で誰かが女性らしき金髪の髪を引っ張って引きずっていく。
男は後ろ姿だけ。
一体誰?


場面変わって男2人女1人の3人組の若者がお金持ち風の家へ入っているシーン。
泥棒なの?
1万ドルは超えるなよ!って、え?何のこと?
金目のものを片っ端から袋に入れ高額な服に着替えたりiPad や宝石を盗んだりかたやもう一人の男は放尿している!
三者三様なやり方にそれぞれの性格が伺える。

放尿した男ははマニー。
盗品を売りさばく組織と通じているようだ。
ワルそう。
3人のボス?

もう一人はアレックス。
父親がセキュリティの仕事をしていて父の顧客から鍵を預かっている裕福そうな家を選んで3人で盗みに入っている。
でもこんな事もう辞めたいと思っている。
マニーとは違って本物のワルには見えない。
ロッキーの事が好き?

3人目の女の子はロッキー。
父親が家出して母親はそれから酒浸りになった。
まだ小さかったロッキーを何時間も車のトランクに監禁したり今も若い男を連れ込んでピザのお金を娘に払わせるサイテーな母親だ。
10歳位のまだ小さい妹がいる。
盗みはこれで最後にしてこんな町と早くオサラバして妹と二人カリフォルニアで幸せに暮らしたいと願っている。

3人は計画を練ってある老人宅に押し入ろうとしている。
ここに住んでいる盲目の退役軍人が以前に自分の娘がある金持ちの娘に轢き逃げされ娘は死んだが多額の示談金を受け取っていると調べはついている。
示談金は30万ドル!
前回で盗品は高価なものでも高く売る事が出来ない事が分かって現金に目をつけた3人。

だが問題は犬だ。
偵察に来ていた時にも口から泡を吹いて車に吠えかかってくる様はまさしく狂犬のようだ!
こいつは早く始末しなければ。
忍び込む早々に犬を薬入りの餌で眠らせ小柄なロッキーがトイレの窓から忍び込み玄関へ周り警報を解除し鍵を内側から開けるという段取りだ。
そこまでは今までと何ら変わらないいつもの強盗のやり口。
だが今回は入る家を間違えたようだ。
リサーチ不足。
だが彼等はその事にまだ気付いていない。

部屋を物色していてマニーは間違って老人の寝室に忍び込んでしまった!
目を覚ます老人。
こっちを見ている!
でも老人は盲目だ。
ややしばらくマニーのいる方を凝視し付いていたテレビを消してまた寝入る老人。
見つめ合ってる時間が長くて怖かった〜!

鍵のかかったドアが怪しいと南京錠を壊した時にアレックスは「俺は降りる」と玄関へ。
物音を聞きつけそこへ老人が起きてくる。
固まるマニーとロッキー。
老人に銃を向け恋人の前でマニーが粋がった口調で老人に動くな!と叫ぶが老人は俊敏な身のこなしであっという間にマニーを捉え銃を奪ってしまう!
粋がっていたマニーはもう出て行くから許してと哀願する口調に変わったのも束の間殺されてしまった!
その横で一部始終を見ていたロッキーは凍りついて立ち尽くしている。
恐怖で動けない!
こんな展開になるとは!
こんなはずではなかった!
途中計画から降りると行ってしまったアレックスもロッキーが気になって戻って来た。
果たして二人は大金を手に入れて老人の手から逃れて無事にこの家から出て行く事が出来るのか?


もう皆さん一通りご覧になってレビューされていた今作。
やっとレンタル出来ました!(^-^)

これで最後の仕事にしよう。
これを最後にデトロイトを出よう。
そう誓って盗みに入ったものの何とも恐ろしい盲人に出会います。
ただのお金を持っている盲目の老人だと思っていたけど更に恐ろしい狂人でした!(ToT)
アフガニスタンで盲目になったと最初にありましたが盲目になったけどそこを生き抜いて今がある百戦錬磨の実践経験ありの元軍人を侮るなかれ!
声のする方へ正確に射撃する辺りはまるで目が見えているかのよう!
力も強くて全然老人じゃないですね!
電気を消されたら老人の有利に事が運びます。
盲人vs暗闇の中の若者!(ToT)
やはり日常で暗闇の生活を送っているのですから暗闇慣れしている老人の強い事と言ったら!
暗闇という事は必死に見ても見えないという事であり普段目が見えている二人には恐怖でしかない。
そして戦う場所がホームな訳ですから老人が圧倒的に有利な訳です。
ひえ〜逃げられるの?これ?(;o;)

今作も犬が効果的に使われていました。
最後辺りで犬とロッキーが車の中で格闘するシーンも怖くてソファから立ち上がっちゃいました。(^◇^;)
ボロい車は貧しさを表しているだけじゃなくこんな事も出来ますしね!
流石監督考えてるな〜と唸らされました。

あとアレックスが光取りの窓に逃げる時に落ちるシーンは「ジュラシックパーク3」でしたっけ?のガラスが段々とひび割れるシーンを思い出したのは私だけでしょうか?
早く起きて〜!
でもゆっくり圧がかからない様に素早く動いて〜!とここもヒヤヒヤしました。

実践を重ねた元軍人には盲人や老人と言えども全く歯が立たない事が分かり驚愕しました。
だいたい盲人だからお金を盗めるなんてふざけた事考えないで働いてください!
働いたお金でカリフォルニアへ行きましょう!
今作も目には目を!でしょうか?
襲われてる?方も悪いからちょっと感情移入し辛いですけどね。

驚愕といえばまだまだひどい事が今作にはありました。
このレビューにはネタバレになってしまって書けないもっと驚愕の事実が!
やおらハサミを取り出してそんなとこチョキチョキするのはやめて!
ほんとここは嫌だった。
まさかの展開!
「レイプはしない」
ってそれ以上じゃ!
変態はこの映画にもいた!
この変態ジジイ!


短いながらも本当によく出来た映画でした!
やっつけてもやっつけても襲いかかってくるゾンビの様な老人にあの手この手で時には逃げ時には隠れ時には立ち向かうロッキー。
リプリーの様に凄腕ではない華奢なロッキーにあまりに老人が強すぎてこっちが悪いんだけど最後の方はついつい応援しながら観ていました。
展開があまりにもスムーズで他の方のレビューを読んで自分の想像していた以上の畳み掛けてくる展開にハラハラドキドキの連続でした。
あまりグロいシーンはないもののあまりにもハラハラする所など時々テレビと平行になりながらも(またです。)何とかラストまで観ることが出来ました。
突然老人も犬も襲いかかってくるので隠れている場面では私も本当に息を殺して食い入るように観ました。
見せ方上手かったです。

次作が故スティーグ・ラーソンの書きかけの原稿を元にダヴィド・ラーゲンクランツが書いた「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」の映画化を任されている今作監督のフェデ・アルバレス。
この早い展開に期待してもいいだろう。
ただし公開前にまた原作を読み直しておかなくっちゃ!
正直「ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女」の様な度肝を抜かれたストーリーではなかったけど前作のイメージを踏襲していて十分に面白かった。
期待してますよ、アルバレス監督!\( ˆoˆ )/
でもリスベットはルーニー・マーラ以外思いつかないんだけどそこだけが心配です。(´;ω;`)
まだキャスト決まってないんですよね?
何方か情報お持ちの方教えてくださいね!
お願いします。m(_ _)m
panpie

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