しまうま

ドント・ブリーズのしまうまのネタバレレビュー・内容・結末

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

設定は面白そうだったし、実際わりとのめり込める要素が多かったとは思う。

ただ、最後に残って大金をつかみ、自分の夢を叶えた女の子があまりにも身勝手で自己中心的な人間のおかげで、嫌悪感しか湧かなかったのも事実だった。
顔が好みだっただけに、そういう内面が余計目立って見えたのかもしれないし、現実は非情かもしれないけど、映画の中くらい夢を見させてほしい。

対照的に、スティーヴン・ラングの怪演はとても良かった。文字通り盲目の世界で生きて、人生の道ですら光を失った退役軍人の強烈な老後は、彼の瞳の灰色と共に深く印象に残った。

レイプという形ではないにしろ、それに勝るとも劣らない非人道的な子種の植えつけ方を行動に移す場面が、この映画のクライマックスシーンでもいいくらい、凄みを感じた。
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