やわらか

ヒトラーの忘れもののやわらかのレビュー・感想・評価

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)
3.9
第2次大戦直後デンマーク当局が、海岸にナチスドイツ軍が埋めた地雷除去をドイツの少年兵たちにさせた、という史実に基づく物語。
 
こういった映画に「良い」という形容は難しいけど、作られた価値がある、また観る価値がある作品。ただしかなり残酷な描写が複数あり、苦手な人には避けた方が良いと思う。
 
こういった戦争の片隅で起こった事象を現代において見つめ直し、今後も残すために映画化をする、という方向で言うと「サウルの息子」にも近いものを感じる。両作品がナチスと微妙な関係にあった中欧の国から出て来たのは興味深い。
 
ちなみに、デンマーク語のタイトルはGoogle翻訳によると「砂の下で」という意味らしい。それに対して英題は「Land of Mine」で、"MINE"の意味で「地雷」と(デンマーク軍曹が冒頭で叫ぶ)「ここは俺の国だ!(出ていけ)」を掛けている。個人的には邦題はなかなか良いと思う。(想像と違ったと言って怒る人もいるかもだけれど)
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