どっちが悪いなんて決めつけることはできない。
ただやはり、市民は戦争で得るものは何もないと。どちらの国にも。
デンマークにこのような歴史があったことは知らなかった。
ただただ、戦争で人はこうもおかしくなるのかと、
おどろき、悲しかった。
軍曹の瞳、皺。少年兵の瞳。
手持ちカメラでの撮影。(60年代のフランス映画からと明言)
白い砂浜。
軍曹は完璧なヒーローではなかったし、感情にも左右される。
彼の行動が正しかったのか分からない。
けれど、あの状況下で、自分の思う正しいことをした人がいた。
人を人として見ていた。ただの敵、憎むべきものではなく。
ヒトラーの忘れものはあまりにも大きかった。