久しぶりに実家に戻った無責任なシングルマザーの姉ティナ・フェイと、他人の世話ばかり焼く妹エイミー・ポーラー。自分の未熟さから逃げてきた２人は、十代そのままに放置された自室と同じ。ところが、若い頃を再現する痛いパーティが予想外にどんどん盛り上がって…。「大人にならなきゃないのはわかってるけど、明日死ぬかもしれないんだし地盤沈下する前に精一杯あがいてやる！」と言わんばかりに開き直る、自虐的なノリツッコミ芸。持て余した自我とか固定観念の象徴である実家をメチャクチャに破壊し、遅すぎた通過儀礼をヤケクソに楽しむ。そこには自己憐憫でないカタルシスがあった。『ロミーとミッシェルの場合』と似てる。
マーヤ・ルドルフの嫌われ者ぶり、アイク・バリンホルツの普通さがイイ。ケツに刺さったオルゴールに爆笑。そして未だに「友人その１」扱いのジョン・レグイザモって！
