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レディ・プレイヤー1のkarmapoliceのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.5
スティーブン・スピルバーグ監督 2018年作品を劇場で観る幸せ。

アベンジャーズの上映が始まっても客席は殆ど埋まっていた。

原作はアーネスト・クラインによる小説「ゲームウォーズ」。映像も音楽も音響も最高なのは勿論のこと、ストーリーも王道だけど普通にいいと思う。しかしその普通を特別なモノに観せるテクニックや構成や演出が、もう別格に凄過ぎる、いや好き過ぎると言った方がいいのだろうか。あえて2Dに拘って観たけど充分別格だと感じる事が出来た。

舞台は2045年スタックと呼ばれる集合住宅。主人公ウェイド(タイ・シェリダン)の楽しみは「オアシス」と呼ばれるVRのゲームの世界で楽しむ事。このVRのゲームの世界と現実との対比が凄くて、VRの世界のキラキラ感に酔っていると、場面が変わってかなり敗退的な現実社会の描写が映り、そのギャップに注目するのも楽しみの一つだろうか。

日本のアニメやゲームネタの多さにも驚いたが、嫌味なくチープにならない素晴らしさ。スピルバーグ監督にしか出来ないと思う。


音楽も80年代満載で冒頭からいきなりヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」が流れて上がる。あのシンセリフが気持ちいい。ニューオーダーの「ブルー・マンデー」も好きな懐メロ。ティアーズ・フォー・フィアーズの「ルール・ザ・ワールド」はサマソニで最前列で彼等を観た事があり、イントロのギターのアルペジオが聴こえただけで上がりまくる(笑)リバーブかけて遠くの方で小さく流れているような演出も良かったのではなかろうか。エンディングのホール&オーツの「ユー・メイク・マイ・ドリーム」も好きな曲でよくハマっていたなと思う。とまあ音楽バカにも堪らないと思う。

また観たいと思う。
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