黒沢明監督『七人の侍』をベースとした西部劇『荒野の七人』のリメイク。ということで、フォーマットで面白さが担保されている系作品。
そうなると、あとは本作の独自性が発揮された「各論」でどこまで質を高めていけるかだが、諸々ちゃんとしていた。楽しかった。
というか「作品の独自性」においてやっぱり一番重要な要素って「役者」だと思うけど、デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホークあたりが出てる時点で勝ちだよな。。
あと、本作のヘイリー・ベネット、作品の背景的に全然綺麗な恰好とかしてないのに、色気がちゃべぇ。『スワロウ』のときも良かったけど、その比ではない。。単純に私の好みの話かもしれないが。。
悪役もちゃんとはらわた煮え繰り変えるほど腹立つ奴で、ちゃんと「ぶっ殺されてほしい」と信じられるキャラクターに造形されているのが良し。
ただ、毎回こういう「勧善懲悪」型の作品を観て思うけど、最後の悪役の倒し方があっさりしているのがちともの足りない。もっとこう、生まれてきたことを後悔するレベルの拷問とかを加えて欲しいもの。
(まぁ、そうすると主人公サイドの「善性」が削ぎ落されるので、自分が監督でもしない気もするけど笑)
また、『七人の侍』と異なり西部劇ベースなので、使用する武器とかで個性を出せるのは強い。
ただの銃だけでなく、ライフルや剣、斧等々色々出てきて、そのおかげもあってアクションシーンが華やかで楽しい!
一方、七人の「人格的な個性」みたいなところは、もう少し描き分けてキャラ立ちさせられたのかなーという印象。
三池崇史監督『十三人の刺客』は十三人ほぼほぼ描き分けられていたので、七人ならもっといけるだろう!笑
以上。
フォーマットの面白さにちゃんと「+α」出来ている作品だと思う。観て良かった。