遥か昔、金ローか何かでチラ見した記憶があり、改めて腰を据えて鑑賞。
ある意味ワンアイディアもののコメディー作品に過ぎないんだけれど、ジム・キャリー力で一本の強度ある作品としてしっかり成立している。徹頭徹尾しっかりおもれぇ。
一点、現代の視点から見ると、本作が抱える倫理的問題点がかなりの強さで気になってしまい(これは当時から作品内に含みおいてあったものなんだろうが)、結構なノイズとなってしまった。
この状況を是とした大衆に、物語として何らかの罰を与えんで良いんかい?と思っちゃった。
と、そういったノイズがありつつも、本作ラストが醸し出す清々しさは異常。
これやっぱ、どんなシチュエーション下であり、真っすぐな主人公が、自分の人生を自分で勝ち取ることに決めたっていうその意思自体がキラキラしてて、一種の人間讃歌の雰囲気を醸してるからなんだろうな。
ということで、こういう一昔前の名作をたまに観るのは良いと思いました。