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ノクターナル・アニマルズのhynonのネタバレレビュー・内容・結末

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

美しく恐ろしい悪夢のような映画だった。

デヴィッド・リンチのような、なんとも居心地の悪い違和感を感じさせるオープニング映像に続いて、現実、小説、悪夢、回想が錯綜する。終始張り詰めた緊張感があって、一瞬たりとも気が抜けない。

観客は散々振り回された挙句、最後にポンと突き放される感じ。
エドワードが待ち合わせ場所に現れなかったのは、元妻への復讐なのか?何が現実で、何が小説だったのか。ラストの意味は何だったのか。エドワードの意図は。スーザンの気持ちは。美しい映像と音楽とともに、余韻が残る。

《追記》
ところで、この劇中小説「夜の獣たち」、小説単体として見た場合、超絶つまらないストーリーだと思いませんか??
妻と娘を不条理にレイプされ殺されて、犯人を撃ち殺して復讐して自分も死ぬ話って。
そう考えると、やはり、この小説はスーザンとエドワード自身のためだけに書かれた、2人にしか真意がわからない小説ということになるのだろうか。
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