冒頭の数分で完全に心が掴まれる、リンチ映画かと思うような強烈なオープニング。
映像が現代のフィルムノワールといわれるほど黒い。影が多い、特に夜のシーンなんか殆ど見えないみたいな時ある。とても洗練されてて良い。
とにかく"目"の映画だったとも思う。目、目、目のアップ エイミーアダムスとジェイクギレンホールの目力の凄さが改めて味わえる。目一つで幸せそうな表情から怖い表情まで演じてしまう凄さ。
構成は一見とても複雑に見えるけど、最後の最後のシーンで、話が一つのポイントに美しく集結する。決してどんでん返しではないんだけど、どんでん返しを見たときのような強烈なインパクトが残る最高のラストだった。