ドント

ノクターナル・アニマルズのドントのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
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映画史に残る最悪のオープニングシーンで幕を開ける本作は、いいとこの出で現代アーティストとして活躍する女の元に、20年前離婚した男から『夜の獣たち』なる暴力的な物語の著書が送られてきてはじまる。小説と過去と現在が交差して語られるうちに何かが浮かび上がるような浮かび上がらないような具合になる。
その空虚さや虚飾も含めて美術やセットやヘア/メイク、場所の切り取り方は抜群に素晴らしくて目を引かれるのだが、話運びが単調でどうも乗り切れない。作中作の方が面白さがある。一種の謎かけ映画として描くならもっとこう演出をピチッとやっていってほしいもの。
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