Nちゃん

パリ、恋人たちの影のNちゃんのレビュー・感想・評価

パリ、恋人たちの影(2015年製作の映画)
3.0
ドキュメンタリー作家ピエールと、低予算のドキュメンタリー映画を制作するピエールの才能を信じ、夫を支える妻マノン。
映画制作に行き詰まりを感じていたピエールは、偶然出会った若い研修員のエリザベットと恋に落ちる。エリザベスの身体だけが魅力的だったピエールは、自分を信じてくれ愛してくれる妻マノンと別れるつもりはなく、あくまでもエリザベットとは身体だけの関係で、罪悪感もなくエリザベットとの関係を続けるピエール。
そんなある日エリザベットは、マノンと浮気相手の密会を目撃してしまう。


どこにでもある浮気というテーマを、私たちの生活よりリアルに触れ、自然に扱っている。
「男の浮気ってこうだよな」
「このとき妻はこう思ってるもんだよな」
「旦那の浮気相手がしがちなこと」
全部があるあるで、共感せずにはいられない。この映画はお互い「好き」の気持ちがわずかでも残っていたために復縁できそうな雰囲気だったが。
好きだけじゃ上手くいかないことのほうが多い。
妻が笑って許せる人柄だったから救われたのかな。男って本当に何も考えてない。

モノトーン映画だが、役者の演技で色を染めているかのような。
そしてモノトーンだからこそ出せる味がこの映画には出ていた。
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