パリ、恋人たちの影の作品情報・感想・評価・動画配信

「パリ、恋人たちの影」に投稿された感想・評価

いやはや

アケルマンの2作品で初めて知った、スタニスラス・メラール、さすがに老け始めている

小休止的な軽い音楽の付け方、ホンサンスみ
フィリップ・ガレル監督作品。

“浮気は男だけのもの”
“女の浮気は深刻で有害だ”
「彼はその考えが過ちで身勝手とも感じたが、頭から離れることはなかった」

仰る通りで、男の深刻で有害な考えが影のように彼につきまとう物語。

男の浮気論は一蹴しつつ、そもそも浮気はどのように成立するのだろうか。

本作で興味深いのは、夫と妻の浮気の発覚の仕方が別様であることだ。
妻の浮気は夫の浮気相手に現場を目撃され、彼に告げられることで発覚する。しかし夫の浮気は、妻には一切目撃されてはいない。彼女の予感だけが彼の浮気を確信するだけである。
ここで、この「予感」が浮気を成立させる上で、重要な概念だと思うのである。

彼は私を確かに愛してくれている。だが彼の愛が私の心を完全に満たすわけではない。物足りない何か。ひょっとしたら彼には別に愛する誰かがいるのかもしれない。不安がよぎる。彼は浮気をしている、いやそうに違いない。

このように浮気は成立するように思うのである。私たちは妻の浮気が発覚されるように浮気を捉えている。しかし成立条件には、浮気相手が実在することも浮気現場の目撃も必要ない。愛の満ち足りなさとその不安、そして浮気相手がいることを予感するだけで十分なのである。

それは影に似ている。影とは実態がなく、人物に光が当てられ浮かび上がってくるものである。
浮気にも実態はない。恋人に予感という光を当てることでのみ立ち現れてくるのである。
それは実態としては捉えられない不気味な何かなのかもしれない。だが恋人と共に在ろうとする時、否が応でもつきまとってしまうものなのだ。

彼らは浮気という出来事によって破綻を迎える。しかし彼は人生の欠如を、彼女は寂しさを満たすためにお互いを取り戻す。
それはハッピーエンドのようだ。だが彼らが影と共に在ろうとしない限り、再び破綻を迎えるだろう。

私はそう予感するのである。

蛇足
このような浮気の諸相を光と陰影のみのモノクロで描くことに本作の映像表現の巧みさが窺える。
ただヌーヴェル・ヴァーグ作品と比べて人間性の重層さがなく物足りなさを感じてしまう。
mi8169

mi8169の感想・評価

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やましいことして罪滅ぼしに花買ってくるのあからさますぎる。あのセリフは意図してたんだろうか。
全員の気持ちがわかりすぎて。人生。
Minted

Mintedの感想・評価

3.5
夫婦どちらも浮気してる男女のお話。『パリ13区』観た後だったから、同じフランス映画なのにキスシーンもセックスシーンもほとんどみせないところに拍子抜けした。

Clotilde Courauすてきだなあー!!!

それにしてもこの男のどこがいいのかわかんないやばすぎ。やめとけやめとけ、たのむから別れてくれそして元サヤには戻らないでくれってきもちで観てた。くそぅ、ラストよかったな。

〝君がいてこその人生だ〟
ばに

ばにの感想・評価

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影を見るべきだったんだろうけど全然浮気アレルギーでみぞみぞしてた

そんなもんだよね悔しい〜って思いつつも最後はそんなもんじゃねぇだろって
nooo

noooの感想・評価

3.3
コメディみあってみやすい。ただあんな男はカスやしイヤやから生理的にやり直したくない
裏切ったから

至高の愛はいつもどこかに隠れているけど、もしかすると見つかるかも。自分を捨てて尽くすほどの男なんていない。花は浮気された女を表すから嫌いだった。知らなかった?献身的な妻にも秘密が…。夢追い人と浮気を、"浮気は男だけのもの"という身勝手な男のモラルで正当化する。話し方や接し方、目つきで分かる。途中から出てきたキャラクターにピントが合ったり、双方から描く。ナレーションまで付いていて、まるで昔の映画を見ているような錯覚に陥る瞬間があった。実際、部屋のテレビが4:3のブラウン管?音楽もいい働きしていた。大人な作品。アメリカでリメイクするときには主人公はショーンペンで

フィリップ・ガレルの作品ほとんど見たことないけど、やっぱり同じ題材を描き続けているように思えるところからかエリック・ロメールやホン・サンスが頭をよぎる。
ー追いかければ逃げてゆき、逃げるものを追いかけるー愛を影にたとえるなんて天才かと思った。形にできない愛をスクリーンに表現している。その生々しさに驚かされる。制作する映画よりこっちの方がドキュメンタリーなんじゃないかと思ってしまう。心弱く不器用な大人たちに惹きつけられる。
べん

べんの感想・評価

3.0
イメージ・フォーラムにて。ラストの鳩のミラクルショットが忘れられない。
mare

mareの感想・評価

4.0
70分という短さなのに研ぎ澄まされた編集感覚で軽やかなテンポ感で進むのが気持ちいい。二人の気持ちを正確に語りつつも、浮気に対して肯定も否定もしないルイ・ガレルのナレーションがこれまでのガレル映画と違うアプローチで面白い。結婚という関係性に縛られた2人は愛人と交わり心のバランスを保っているように思う。望んだわけでもなくて自然とそうなってしまうんだろうなと思ってしまう。それがお互いにバレるとドロドロの修羅場になるわけだけど。印象的なのは「浮気は男だけのもの、女の浮気は深刻で有害だ」ってナレーションがあったけど確かに男の当事者は無意識にそれ思ってそう。自分は隠れてコソコソして、相手の弱みを知れば押さえつけて、そこの力関係を見てると虚しい現実と重なる部分がある。
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