パリ、恋人たちの影の作品情報・感想・評価

「パリ、恋人たちの影」に投稿された感想・評価

kai

kaiの感想・評価

3.8
恋人たちの関係は時には何の理由も無くほころびが生じ、破たんに向かって行く。
破綻したものが回復するのは偶然なのか必然なのか。
モノクロ映像、カットが美しい。
しゃび

しゃびの感想・評価

2.0
『映画とは欲望が作る世界の視覚化である』

『軽蔑』でも引用された、アンドレ・バザンの言葉。

でも、現実はそうはいかないことをみんな分かっている。だからこそこの映画は切ない。ピエールが撮る映画の老夫婦が2人のこれからのメタファーになっている。そうなったらいいねと思いながら、欲望が作るこの世界の扉をそっと閉じる。

悪くはない。期待しているものからはみ出してもいない。余計なこともしていない。だが求めているハードルを全く飛び越えてもいない。このもともとの基準値の高さが、ヌーヴェルヴァーグという歴史を背負わざるを得ない者の宿命だろうか。この映画でいいなと思うショット。これが決め技ではなくアベレージであってほしい。

要は分かるんだが物足りない。
そこが思いの外罪深い映画だと思う。


ネタバレ↓

ピエールとエリザベットの出会いのシーン。
きっかけとなったのが、なんとフィルム缶を運ぶ作業。なんともくすぐったい気分にさせられる。2人がフィルム缶を運びながら歩く。ピエールは話さない、話さない。映画の方が沈黙に耐えかねて音楽を入れる。さらにくすぐったい。

ハッピーハロウィンには丁度いい映画かも。
浮気の密会を髪を撫で合うことの親密さで演出。とてとシンプル。歩くこと、走ることの心地よさと、ベッドシーンを大人らしく目を逸らしてあげるカメラの動き。平熱35度4分から37度1分への感情の移ろい
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.0
たまたま手に取ったら、名前は知れどもまだ一度も観たことがなかったフィリップ・ガレルの作品だったのでそのまま鑑賞。邦題は洒落ているものの、描かれるのはよそ見をし続ける夫とその状況に耐えられなくなってくる妻の延々と続く不協和音の連なり。しかし、全編モノクロの映像の中で男と女の心の微妙な揺れ動きを会話を積み重ねて表現するスタイルはまさにポスト・ヌーヴェルヴァーグと言われた世代の手法そのままで、いつの間にか引き込まれている。それにしても、自分の事は棚に上げて妻をあげつらう夫には本当に殺意すら覚えるな(笑)。
いずみ

いずみの感想・評価

3.6
これはやはりイマイチだったな。ラストは相変わらず抱き合ってたけど笑
ouch128

ouch128の感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

2018.08.26

こんな日常は自分には縁もゆかりも無いが、所謂「男女あるある」なんでしょう。

「たぶん」とか「何でもいい」を節々に発して、「去ったのは君だろう」と言うピエールの情けなさにジワジワくる。
だからこそ冒頭のマノン母の「自分の人生を捨ててまで尽くす男なんていない」的な発言がビシッと効いていて、とても可笑しい。
一

一の感想・評価

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昨日『恋のエチュード』観てても思ったけど、愛は擦り減らないんだな。「女の浮気は悪い浮気」って呆れて言葉も出ないうちにバーンとおめでたく終幕するのどこまでも都合よくて清々しい。
小さく無駄のない映画。
大人の子供さ加減が生々しく伝わってくる。

男は、ああやって無表情で逃げ回るんだよ。
「たぶん」と未決定なまま。表情を表現すると、物事を動かしてしまうでしょ。
男が無表情でわかりづらいと言ってる人がいるけど、そこに意味があるんですよ。

役者がみんな上手い。表情に手に取るように気持ちが見える。

あと邦題が良くない。とは言えありがちな話なのでタイトルつけにくそう。
Hanami

Hanamiの感想・評価

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ピエール無理すぎるけど、最後あんな感じで終わって良かった笑笑
内容はドロドロしてるのにサラッと終わらせる感じが良いよね。日本で作ったら絶対ドロドロさせるよね。笑
奥さんすごく可愛い!愛人はなんか気持ち悪かった!🤮
糸くず

糸くずの感想・評価

3.0
身勝手な愛に美しさがあるとすれば、求めても求めても決して成就することはないところに美しさが宿ると思っているから、「何となく浮気してみたけど、やっぱり恋人のほうが好きだから、元の鞘に戻ってめでたしめでたし」なんて話は好きになれない。

「自分の浮気を肯定するのに、恋人の浮気は許さない」という態度はありふれてはいるけども、よく考えなくとも矛盾した態度であることははっきりしているわけで、そうした矛盾を平気で受け入れてしまうことにちゃんと向き合わず、「男ってそういうものさ」で解決した気になっているのは本当に身勝手であるし、それが「男」というものの真実であるならば、わたしは今すぐ「男」をやめたい。
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