むぎたそ

20センチュリー・ウーマンのむぎたそのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.7
いちいち心揺さぶられ、なんでもないシーン3回くらいでじわっときた。ミックステープのくだりとかね。服、編集、何もかもがおしゃれ。マイクさんは、Xガールのアートディレクター的な作品が出世作なのね。どのキャラクターも役者もシナリオも素晴らしかった。ミランダ・ジュライのファンではあったけど、パートナーの彼の素晴らしさは今回初めて知りました。多才人!エルとグレタの個人授業受けたらいいオトコになるに決まってるだろ、あの男の子!なんか一発でファンになりましたよ。あのまなざしの。ヒッピーやパンクの影響受けていながらも基本的には真面目な人たち、そして自由な人たち(他者も自分も尊重する)というのがよかった。説教くさくないしね。お母さん、あなたは素敵だ。息子のこと、理解できなくても、理解しようとしている。なによりも愛してる。だから、他者として尊重するんだ。(子供を持つのが難しいグレタに子育てについて聞かれて誠実に正直に答えるのが素晴らしいね。)よきアメリカ。大きなアメリカの小さな個人の大きな話がわたしは好きだ。

パンフの表紙のアリンコみたいなちっちゃなヒコーキも粋である。監督自らのデザインだったりするのかな。

老後さみしくなったら(資金があったら)下宿屋やるのはありだなあ〜とか思った。


2022.4.24
やっぱりいい映画だなあ。前にこれ一緒に見た相手にdisられてからなんとなく見てなかったけど。
過剰に「母」に感情移入して泣いたりはしなかったけど。
息子よりジュリーやアビーに感情移入だよ。。年齢的に。
(とはいえ失恋エピソードの痛みは共感できた。そして、ジュリーのいう、セックスしたら友情は終わり、って今はめっちゃわかる。)
人生の一時期、5人が交わった、っていう時間と空間の描き方(語り口)が素敵だった。
ちょっと沈没家族を思い出したな。共同育児。
アメリカンユートピアみたあとだからトーキングヘッズちょっとわかった。
カモンカモンの準備できたな。
なんかもういちいちおしゃれすぎるんよな、、ミランダジュライの夫さん。。
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