むぎたそ

ビフォア・ミッドナイトのむぎたそのレビュー・感想・評価

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)
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出た、タイムマシン口説き。
これは倦怠期のカップルにも使えるのね。
ジェシー、さすが作家だわ。

ことごとく意見が違うのに、なんだかんだ仲いいよなー。会話でどうにかなるのね。セリーヌ何回もドアから出てくけどその度に入ってくるから本気じゃないだろうし。最後のも追ってきてほしいのみえみえだし。喧嘩を肯定的にみてるのはいいなと思った。ケンカするほど仲がいい、って言葉はこのふたりにぴったりな気がする。

そういえば「楽しい時だけ一緒にいよう」っていう今思えば最低の台詞を言われたことがあるんだが、(そういう割り切った関係ならいい台詞か?いやいやいや、、)その先の、しっかり関係を構築したところにこの映画みたいな「対話」があるのだろう、と思った。あの、時に言い争いを厭わない「対話」を避け続けていた関係性に、そもそも未来はなかったのだな。なんか改めて納得してしまった。

自分は今まで付き合った人とこういう対話できなかったから、勉強になる。長く関係を続けていったらこういう感じになれたのかな。いや、相性の問題だから厳しいか。今後、こういう対話ができる人に出会えるのかな。男女の考え方の違い、個人の考え方の違いはどうしてもあるから、それを認め合えるかどうかだな〜。

正直に気持ちを打ち明けただけで、女性側を「情緒不安定」認定する男性の存在は、全世界的に普遍的な現象なのでしょうか?おまゆうすぎますぞ?男だからこうとか、女だからこうとか、主語が大きいこと言いたくないのですが、経験が少ない自分でも「あるある」に感じましたね、、
この映画のセリーヌきついって書いてる人だいたい男性だし〜なんで女性がああなるかというと男性の反応や言動が原因に決まってるじゃないですか、、それが適切でしたら女性は穏やかですってば。

すごく思ったことたくさんあったのに、仲の継続を願うあまり、言い返さなかったこと何回もある。聞いてもらえないならそこまでの関係性なのだから、この映画のセリーヌみたいに全部ぶちまければよかったや。

ベビーシッターとか頼めるだろうし日本の女性の生きづらさとは度合いがけっこう違うかもしれないが母親にかかる責任は父親とは違うよな……

余談だけど、当時の予告編のパッケージの感じ、すべての女性に捧ぐ、みたいのちょっとキモく感じる。いや、マーケティング的にさ、圧倒的に女性客多いのはわかっているのだけど。。この内容は女だけじゃなく、男にも、普遍的に人間に必要でしょう!恋愛映画ってジャンルに収まらない感あるもの。女は恋愛脳!みたいのを古く感じるのは、時代が変化しているからか。

前作で想像した関係性と違った!まあ、よかったね〜いろいろあるけどさ
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