ミート

ブラインド・ラブ 言い出しかねてのミートのレビュー・感想・評価

4.5
天才後藤大輔の監督作品である。後藤は熊本県出身で早稲田大学英文科卒である。学生時代から映画を撮り始め、在学中に短編「休暇の前提」を発表している。卒業後、にっかつ(現在の日活)に入社してロマンポルノの助監督として歩み始め、その後Vシネマに活路を見出し、「のぞき屋稼業」シリーズ、「ゴト師株式会社」シリーズ、「Zero WOMAN」シリーズなどのヒット作をとばす。

今作は、その後ピンク映画に活動の場を移してからの作品であるが、2009年6月にニューヨーク・アジア映画祭で上映された。2010年6月には今作と「夜明けの牛」が、セクシー国際映画祭(パリ)にて上映された。

原題は「猥褻ステージ 何度もつっこんで」だが、これは国映の発表時のものであり、まあピンク映画らしい邦題であろう。

映画って、邦画の方向性ってこれで良いんだと思う。扱っている内容が非常に重いのに、短くて非常にわかりやすいし、何よりメルヘンである。視覚障碍者の心が...などということを言う気は毛頭ない。

主演は向夏(コナツ)。とってもキュートで魅力的な女優さんである。

そして主演男優は小滝正大(コタキショウタ)。売れない腹話術師の揺れる心を上手く演じている。

これは名作。観なきゃ損(とまでは言えないかwww)。
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